マンスリーアーカイブ 3月 2011
自然界と生体における黒
自然界と人体における黒はどのような意味を持つのか。
<鍼灸学>照海穴の拍動について
<鍼灸学>照海穴の拍動と腎気についての体表観察的考察です。
【舌診学】突発性難聴 / 症例No.3
地図舌(花剥舌)の舌写真です。
腎と膀胱の病機
腎の生理機能について解説します。
今日という日…雨と。
雨が昂った頭を冷ましてくれた。
柔らかく鍼をもてた。
そこにあった優しさは雨の包容力がためだ。
感謝したい。
自然はなんと淡々としているのだろう。
凡夫は雑念のなんと多い事か。
だが
自然に耳を向けると少しそれらをはらって頂ける。
神はどこにあるか。
そういった問いが愚問に思える。
”そこ”にあるからだ。
無心になったそこに。
鍼をもったそこに。
自分の内部に意識を届けたそこに。
この言葉も雨が運んでくれた、
再び 感謝しよう。
林
中医鍼灸が無形文化遺産に登録【さて,日本鍼灸は何を主張出来るのかな。】
中医鍼灸が無形文化遺産に登録 : 中国中医薬報(2010年11月18日)
鍼灸の無形文化遺産登録は何をもたらすか:東洋学術出版さんの翻訳ページへ。
中医鍼灸が無形文化遺産に登録されたらしいが、
日本鍼灸はこれからどこへ向かうのだろうか。。
素問を読む:其ノ三①
【生気通天論篇 第三】①
生気:人間の生命活動
通天:自然界
この篇では、「人間の生命活動と自然界は密接に関係し合っている」
ことを論じている。
そのことは、
『夫自古通天者、生之本、本於陰陽』
→昔から、人の生命活動と自然環境には、極めて親密に相い通じる関係があり,
生命の根本は陰陽にもとづくと考えられている。
と表されております。
『陽気者、若天与日。失其所、則祈寿而不彰』
→ 人体の陽気は、ちょうど天体に太陽が存在しているようなものである。
もし太陽が正常さを失えば、自然界の万物は生存出来ない。
人の身体も自然界の流れの一部である。
人間にとって太陽=陽気の存在は必要不可欠である。
『蒼天之気、清浄則志意治。順之、則陽気固。』
→人の生気は天の気と関連があるため、天の気が清浄であれば
人の意志は平静なのである。この道理に順えば、
陽気に護りの役目を果たせることができる。
自然に順応し、生活していくことは陽気を大切にしていくことに深く結びつく。
次回は陽気の変調について
新川
参考文献:『黄帝内経素問 上巻—現代語訳』 東洋学術出版
『鍼灸治療 内経気象学入門—現代に甦る黄帝内経による気象医学』 緑書房