皆さんは、

日常生活の中で「黒」から受ける印象には、
どのようなものがありますか?
私はトトロの「真っ黒くろすけ」や、

料理を失敗した時の真っ黒焦げを思い浮かべます。
その他に黒といえば、

・無
・ブラックホール
・炭
・髪
などでしょうか。

黒についての記述は、
様々な文献に記されていますが、
その中でも『標準東洋医学』の中に、
面白くて分かりやすい表現が記されています。

”腎が持つ「封蔵」という特性は、
黒の持つ性質と合致しています。
黒色を作ろうと思ったら、
すべての色を混ぜ合わせる必要がありますから、
黒は全ての色を含んだ色といえます。
光が存在しない状態が黒であるように、
すべてを内に封じ込めることでも黒を呈します。

つまり、
黒は「無」ではなく、「全有」の色なのです。
全有でありながら全てを封じ込め、
その活動の力は全て内向きであり、
外向きの力は「無」である。”

(『標準東洋医学』より抜粋。
興味のある方は、是非ご参考下さい。)

考察
黒が全ての波長を吸収するというのは、
感覚的にも想像し易いですね。
夏に、太陽の光を受けた車は非常に熱くなります。
その中でも黒い車は特別熱くなりますね。
あれは、熱エネルギーを内に内に閉じ込めた結果、

他の色よりも早く熱くなったと考えられます。

ほかにも、
太陽がサンサンと降り注ぐ熱帯に住む人は、
色が黒くなりますが、
あの現象は生体の防御反応であるという見方もあるようです。
メラニン色素を体表面に集めることで、

紫外線を体内に侵入させないようにするのです。

紫外線のように強いエネルギーは、
通常の防御方法(肺によるバリア)では防げない。
そのため、
表面を黒にすることで、
吸収して封じ込めてしまうのですね。

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