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【カテゴリ】鍼灸師になりたい
【タイトル】不安と相談
【相談日】2020/9/5


【相談内容】
初めまして、現在会社員をしておりますY(男・29歳)と申します。
医療関係の職に従事しており、より直接的に医療に携わりたい
という思いをきっかけに鍼灸師を目指したいと考えています。
来年度には専門学校に入学を考えています。
その中で、以下の不安と疑問があり
鍼灸師として活躍されてる方々のお言葉を頂きたくご連絡致しました。

まず一つ目に、キャリアチェンジの不安と
鍼灸師になりたい意気込みの葛藤があり、何か後押しが欲しいです。
鍼灸師というものを専門学校へのオープンキャンパスの参加や
インターネット情報を用いて理解してきた中で、
これこそ自分自身のやりたいことだと感じました。
その反面で、年齢的に遅いスタートで
今後やっていけるどうかが不安です。
自分自身の決意とやる気次第であることは重々承知で、
甘いと言われればそれまでではありますが、
新たなスタートと挑戦ということもあり
全くの知識・経験がないことから不安が付き纏います。
今のタイミングがキャリアチェンジのラストチャンスだと考えており、
今を逃すと挑戦することはないと思っており、
不安もありますがやってやるぞという意気込みも同時に持っています。

二つ目に、近年鍼灸師と柔道整復師の
二足のワラジで行なっておられる鍼灸・整骨院が多いですが、
鍼灸師の資格のみでやっていく、または開業は難しいですか。
自分自身は鍼灸一本でやっていきたいという思いがあります。

長文となりましたが、何卒よろしくお願い致します。


林

一、年齢はあまり関係ないように思えます。
若い人も多いですが、あまり気にされないでいいと思います。
我々の仕事は職人気質なところも多く、
多くの若い方がエントリーしてきますが、
忍耐がない
一つの事が続かない。
納得しない仕事はしない。
社会常識が無いのに意識だけは高く
現場とのミスマッチが多い
等、多様な理由で
9割程度は続かず脱落します。
コツコツ学び、コツコツ対話を重ね、
コツコツ運営していく仕事だと思っています。
そういう意味では苦労をしったある程度の
年齢の世代には逆に僕はチャンスがあるのではないかと
思っています。
ちなみにここ一年当院で採用した新人の修行生は
2名おりますがともに37歳オーバーです。
年齢におけるデメリットは全く感じていません。
それよりも素直かどうかという一点の方を
個人的には重要視致します。

一、料理屋でもそうですが、
カレー専門店のカレーと喫茶店のカレーでは
意味が異なります。
カレー専門店で銘打って
まずいカレーを出してはそりゃ客は付きません。
喫茶店を運営しようと思うとまた違う工夫がいりますよね。
そういうことです。
鍼一本でいく場合、
鍼の腕が良ければ食えますが、
腕が悪ければそれこそ商品になりません。


為沢
為沢

はじめましてYさん。
相談内容拝読しました。

①確かに年齢が若ければ勢いで突っ走ることができますが、
30歳前であれば慎重になりますよね。
全く知識・経験がないことから不安になると仰ってますが
今まで積み重ねてきた経験に関しては繋がってきます。
直接は関係ないかも知れませんが、
考え方や物事の見方というのは今まで培ってきたものが役立つかと思います。

知識に関しては
東洋医学的な鍼を目指すのであれば
今まで馴染んできた西洋医学的な知識や常識を
一旦他所に置いておく必要があります。
東洋医学と西洋医学は別物とお考え下さい。

②鍼灸師と柔道整復師の二つの資格を持っている方は
メジャーリーガーの大谷選手の二刀流のような感じで、
二枚看板であれば できることが幅広くなります。
ただ、どちらかに特化するわけではないので
中途半端になるというデメリットもありますが、
巷では、柔道整復師に重心を置き、たまに鍼灸もやってるよ
といったスタンスで開業されている方が多い気がします。

鍼に専念するにしてもYさんがどういった鍼をしたいのか?
今はまだ何も分からないと思うので、色んな鍼灸院さんに赴き、
自分で鍼を受け体感してみて
理想とする鍼を追い求めてみても良いかと思います。


下野
下野

あえて悲観的な事を書きます。ご了承下さい。

僕自身の経験から、
オープンキャンパスやインターネットは
正直 良いことしか言いません。
はい、それだけです。
御自身が思い描いたようにはいかないと思いますし、
色々葛藤があると思います。
それに耐えられなくなり、
辞めていく者が多い業種だと思います。

ただそれでも、
這いつくばってでもやってやるという意思があれば
何とかなると思います。

また鍼灸師のみというのも、
出来ないことではない、
食うことには困らないと思います。

僕からお伝え出来るのはこれくらいですね。


新川
新川

本文を拝見すると、
主に、
「年齢的に遅いスタート」
「知識、経験がない」
ことへ不安を感じていらっしゃるようですね。

「年齢的に遅いスタート」
→今まで医療関係で働かれており、
社会人として職歴を重ねてきたわけですから、
それが無駄になることはないでしょう。
ただ、ある程度金銭的に苦しいことや、
それによって今までと同じ水準の生活が出来なくなることは
覚悟しておいて下さい。
その点に関しては、
より若い20代前半の人の方が恐れなく踏み込みやすいのかもしれませんね。

ただ、若い時から業界に入ると、
この仕事長く続けられるかといえば、
どうなんでしょうか。
個人的にはその部分では差を感じたことはないです。

「知識、経験がない」
→これは、勉強し経験を積めば解決するので、
議論することもないかと思います。
皆、最初は初心者ですから。

文章書いていて思いましたが、
「不安感が全くない」という人より、
「不安を抱えている」人の方がいろいろ考えて行動するでしょうね。
そう考えると
不安感を持っていること自体、
そんな悪いことでもないのではないでしょうか。

鍼灸師のみでやっていけるかどうか?
→自分次第ということもありますが、
後はその道に導いてくれる人との出会いでしょうか。
タイミングもあるように思いますが、
そのチャンスを逃さない様に
アンテナを張り巡らしておいて下さい。


大原
大原

はじめまして。
Yさんはオープンキャンパスやインターネットで
「これこそ自分自身のやりたいことだ」と感じられたということですが、
まずは、やりたいと感じられたことを、
実際に治療の現場でされている方を見つけて
直接お話を聞いてみたり、
その方の治療を受けてみてはいかがでしょうか?

「鍼灸一本でやっていきたい」という思いがおありということですが、
30歳を過ぎてから鍼灸学校に入学し、
その後、鍼灸だけで開業された先生も少なくありません。

現在のお仕事の方は
すでにお辞めになるご予定なのでしょうか?
キャリアチェンジの不安は
どのような職種でも少なからず抱くものかと思います。
ですが、Yさんと同じように、
不安に感じつつも
Yさんがやりたいと感じているようなスタイルを
構築されている先生もいらっしゃると思います。

ご自身の目指したい理想像を、実際に探す行動をされていくと、
今から鍼灸学校を卒業されるまでの間に
どういう知識・経験が必要なのかが明確になったり、
あるいは、
現在のお仕事の価値を再認識される場合もあると思います。
ですが、どちらにしろ、その行動によって
何を不安に感じているのかが
より明確になっていくのではないでしょうか。


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