腎臓の生理機構は、腎・膀胱、帰属する経絡・骨・
髄・耳・二陰・子宮などからなる。
腎臓は腰部に位置し、左右一対ある。

腎臓は人体の真陰真陽を生み出し、精を貯蔵し、
水をコントロールし、納気し、骨を統括し、髄を生み出し、
脳を満たし、聴覚と大小便などを統括する。
腎が貯蔵する精気には先天の精と後天の精がある。
腎は生殖・成長・発育および生まれつきの素質と
密接に関係している。
腎精が充足していれば、人体は自ら勢力に溢れ、
歯は堅牢で頭髪は黒く光沢がある。
腎精が不足すれば、新生児は成長、
泉門(新生児の頭蓋骨の境目)の閉鎖が遅れ
骨は弱く、知能が発達しない。
成人では老化が早くなる。
男性では性欲減少、女性では月経の遅れ
不妊などの症状が現れる。
腎は水を主し、水液は腎に下降し、
その濁液は腎の気化作用を経て膀胱から
体外へ排出される。
腎は体内の津液代謝のバランスを維持する重要な器官である。

また腎には納気機能があり、肺が吸入した清気を摂納し、
呼吸機能を正常に保っている。


参考文献:
『中医弁証学』 東洋学術出版社

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