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こんにちは、大原です。

何かの本で紹介されていたと思うのですが
『脳の方程式 いち・たす・いち』という本が目に止まりました。
その中で気になる内容がありました。

オイラーという18世紀の天才数学者が
整数の無限の和(1+2+3+・・・・・)がどうなるかを、
シンプルな数学の式に表したそうです。

さらに、19世紀のリーマンという数学者が、
オイラーの表した式を、
複素数」にまでひろげて考えることによって、
整数の無限の和がいくつになるかを計算したそうです。

・・・高校の数学の内容になりますが、
複素数」とは
実数」と「虚数」の両方を考える数学の概念です。

実数」とは、
難しくいうと有理数無理数をあわせたもので、
例えば
√5 (ルート5)や、−3 、777.5、円周率など、
分数で表せる数を有理数、(−3 とか、777.5 )
分数で表せない数を無理数、(√5 (ルート5)、円周率)
と言います。

そして「虚数」とは、
二乗(その数を二回掛け算)すると、マイナスになる数を言います。
先に述べた実数は、どのような数でも
二乗すると必ずプラスになりますが、
そうではない数を虚数といいます。
「えっ、そんな数、あるのか?」という感じがしますが、
「この虚数というものを考えた方が数学的に便利だ」
ということで考えられたらしく、
実際に世の中には存在しない数ですが、
無限の世界とか、
普通の世の中には起こりえないような場面において用いられる、
概念上の数ということのようです。

さて、話を戻しますと、
整数の無限の和はいくつなのか?ということですが、
普通は
整数の無限の和(1+2+3+・・・・・)は
やはり無限になるに決まってます。
ですが、無限の世界の話なので
虚数を用いる複素数の範囲で計算してみると
その無限の値はなんと

−1/12(マイナスの十二分の一)
になるそうです!

なぜそうなるのか?
この本の中に説明がありました。
(でも、難しくて理解しきれませんでした。
興味のある方、どなたか教えて下さい・・・)

虚数とは、実際には存在しない数ですが、
このような無限の場合における計算だけでなく、
その他に宇宙物理学やミクロの世界などで
用いられているようです。面白いですね。

また、整数の無限の和が
−1/12
になるというのも意味深いです。
実数の世界では無限大に発散してしまうものが、
虚数を含めた複素数の世界では
実体としての値をもつということです。

時計の針は12まであり、1年間は12ヶ月です。
干支えとは12年で一周りします。
また、人には十二経絡があるとされています。
何か関係があるのでしょうか?


参考文献
『脳の方程式 いち・たす・いち』 紀伊國屋書店

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