寵辱若驚、貴大患若身。
何謂寵辱若驚、寵爲下。
得之若驚、失之若驚是謂寵辱若驚。
何謂貴大患若身。
吾所以有大患者、爲吾有身。
及吾無身、吾有何患。
故貴以身爲天下、若可寄天下。
愛以身爲天下、若可託天下。


世の人々は栄寵や恥辱を受けることに恐れおののいているようだ。
大きな災禍を重んじることは、
わが身に執着しているのと同じようだ。
「栄寵や恥辱を受けることに恐れおののいているようだ」とは、
どういうことか。
栄寵は下らないものだ。
それなのに、栄寵を得れば得たことに恐れおののき、
失えば失ったことに恐れおののく。
これを
「栄寵や恥辱を受けることに恐れおののいているようだ」というのだ。
「大きな災禍を重んじることは、わが身に執着しているのと同じようだ。」とは、
どういうことか。
わたしに大きな災禍が降りかかるのは、
わが身に執着するためだ。
わたしがわが身に執着しないならば、
なんの臍下が降りかかろうか。
そこで、その身を大事にしながら天下のためにする者ならば、
その者に天下を託すことができ、
その身を愛おしみながら天下のためにする者ならば、
その者に天下をあずけることができる。

『老子 峰屋邦夫訳注/岩波文庫』より抜粋
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自分を見失わず、
余計なものに振り回されないために

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