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マンスリーアーカイブ 12月 2010

道で出会った石。 / 本日の一枚。

石が緑と共存し、光と影を受けながらも 私は石だと己を主張して訴えているかのように 見えたので撮影した。 六甲山にて。 LEICA MP ELMAR50mmF2.8沈胴    林

あらためて。

「医は意。医の本は学にある。 学に精(くわ)しくなければ、心に明らかにならない。 心に明らかにならなければ、意は通じない。 意が通じなければ、かの臓腑経絡、精神、営衛の虚実に治療を 施す妙道に達することなど、できようはずもありません。」 岡本 一抱子 著 『医学三蔵弁解』より まだまだ未熟者の僕にとっては 非常に考えさせられる言葉です。 臨床の「術」から学ぶ事も多くあれど、 それを理解し習得、そして実践するためには 先人達の教えより「学」を学び、深めなくてはと 感じております。 『医学三蔵弁解』岡本 一抱子 著 伴 尚志 現代語訳 たにぐち書店商品詳細を見る

望診No.3 頭・髪・目

こんにちは、為沢です。 先日、中国山東省済南市にて 地元住人に無料診療をしていた 医師・山崎宏氏が102歳でお亡くなりになったと 報道されておりました。 (詳細はこちらです↓ 山東省で贖罪続けた「元脱走兵」医師、山崎宏氏が102歳で死去) 恥ずかしながら報道を見るまで 山崎氏のことを存知あげなかったのですが、 亡くなる前日までベッドに横になりながらも 患者さんを診ていたと知り、生涯医師を貫いた 彼の姿勢に感銘を受けると同時に、 果たして自分は床に伏せてまで人を診れるだろうか…と 感慨深いものを感じました。 まだまだ今の自分の器では計り知れません…。 山崎宏氏の御冥福を心より御祈り致します。 今回は望診No.3 頭・髪・目を御紹介致します。 ・頭 頭の形状、動きを診ます。 小児の場合、頭の形が大きいか小さ過ぎているもので 知能障害を伴うものは腎精が不足している場合が多く、 大泉門が陥没しているものは虚証が多い。 大泉門とは額の正中線を頭頂部に向かっていき、 髪の生え際より少し上の菱形をした 柔らかくプヨプヨした部分で 生後9~10ヵ月頃までの赤ちゃんによく触れます。 腎気が調ってくる1歳半~2歳頃までには自然に閉じていくため 体表から触知できなくなるのが普通であります。 この大泉門の閉鎖が遅く、頭や頚が安定しない場合は 腎気不足による発育不全であることが多く、 逆に高く突き出しているものは熱証が多い。 老若問わず、頭部がひとりでに揺れているものは 全て風証と考えられます。 ・髪 髪質と色の変化を診ます。 髪は血によって栄養されているので 「髪は血の余たり」と言われ 腎が蔵する精が血に化して、精血が旺盛になることにより 毛髪が豊富で潤沢になるため「腎の華は髪にあり」とも言われます。 従って、髪が薄く抜け易いものや髪質が乾いているものは 精血不足によるものが多く、老年以後の脱毛は、 加齢により精血が衰微しやすくなるためであります。 若年で髪が抜ける場合は血熱によるものが多いです。 部分的な脱毛だと、頭頂部は厥陰経、前頭部は陽明経、 側頭部は少陽経、後頭部は太陽経から由来してきます。 ・目 目は肝の竅といわれ、目と肝との関連は密接ですが (『五行解説』肝ー春を参照) 五臓六腑の精気はすべて目に注いでいます。 このため、目に現れる病的な変化は肝のみにではなく 他の臓腑の病変をも反映しております。 目の望診では、眼光を観察し神の有無を診て 形や色、動きの変化も注意して診なければなりません。 まぶたが赤く腫れているものは 肝経風熱からくることが多く 目の下の腫れぼったいクマは水腫であり 眼窩が落ち込むものは津液の損耗が多い。 目眦(もくし・目尻のこと)の発赤、びらんは湿熱が多く 瞳孔が散大しているものは腎精耗竭、 瞳孔が縮小したものは肝胆火熾・肝腎損傷・中毒に多く診られます。 肝鬱気滞がきついものは、白目が青くなっているものが多く 目の動きがキョロキョロ落ち着きがないものは 肝風によるものが多いです。 専門的な記事になりました。 できるだけ分かり易く解説したいのですが 専門用語の解説の解説の解説…というような 長ったらしい文章になりかねないです。。 なかなか難しいものがありますが どうぞ御付き合い下さい。 次回は、耳・鼻・唇について解説致します。 参考文献: 『中医診断学ノート』 『中医学の基礎』  東洋学術出版社 『基礎中医学』  神戸中医学研究会   為沢

夕日|写真

どうも、新川です。 季節は刻一刻と流れていき、 寒風が容赦なく ビュービューと吹き込んできます。 かなわんな と思いながら 夕日を追いかけて全く知らない街まで 自転車で来てしまいました。 blackbird,fly(35mm2眼レフカメラ) 寒の邪が入り込まないように、 襟を立て、 マフラーは鼻まで覆います。 一見すると大分怪しいですね。 自転車での夜道は応えます。 次からは戻る時間も計算して 走らないとな・・・

望診No.2 顔面の気色

どうも、為沢です。 今年ももう師走ですね。 忘年会シーズンに入り 皆様、飲酒の機会が多くなると思いますが くれぐれも飲み過ぎには気を付けましょう。 飲み過ぎてもあの歌舞伎役者(海◯蔵)さんみたいに 暴力沙汰にならぬよう楽しく過ごして下さいね。 さて、今回は前回の続き 望診No.2を御紹介致します。 顔面の気色診では、 患者さんの顔色と光沢を観察します。 経絡を通しての連絡により、 臓腑の気血は顔面部に反映されるため 顔面部の色と艶を望診することで 臓腑気血の盛衰および邪気の所在を診ます。 『霊枢・邪気臓腑病因篇』に 「十二経脈と三百六十五路、その血気はみな面に上る」 とあるように、顔色の色沢が病状の診断に重要であり、 色調の観察は「五色診」ともよばれ 顔面にあらわれる青・赤・黄・白・黒の色調の変化を診ます。 ・青色 寒証、痛証、瘀血、驚風に現れ易く、 寒証により気滞血瘀となり、経脈が拘急・収引すると 顔色が青くなり、悪化すると青紫になります。 経脈が血瘀により通じなくなると痛みが起き、 血が筋を栄養できなくなると、 肝風内動になり驚風(ひきつけ)がおこります。 ・赤色 熱証に現れ易く、 赤色の強いものは実熱によく診られ、 微かに赤いものは虚熱によく診られます。 気血は熱によりめぐりがよくなりますが 熱が盛んになり血脈が充満して血が上昇すると 顔色は赤色になって参ります。 ・黄色 虚証、湿証に現れ易く、 黄色は脾虚湿蘊(蘊は、こもること)の徴候であり 脾の運化作用が失調して水湿が内に停滞し 気血が満たすことができなくなると、顔色は黄色になります。 ・白色 虚証、寒証、脱血、奪気に現れ易く 白は気血不栄の徴候であり、 陽気が虚すと気血の運行が悪くなります。 あるいは気血の不足や、 寒邪により血が凝滞して経脈が吸引すると これらは全て白色の顔面になります。 ・黒色 腎虚、寒証、痛証、水飲、瘀血に現れ易く、 黒は陰寒水盛の色であります。 腎陽が虚したために水飲不化、陰寒内盛になると 血は温養されず、経脈が拘急して気血が滞り顔色は黒くなります。 色は大きく分けてこのように分類されます。 女性の方は御化粧をするので 正確な気色がわからないのではないかと思われるでしょうが、 しっかり確認できるポイントがあります。 明る過ぎず、やや薄暗いくらいの照明の下だと 色が浮いて診えてきます。多少訓練は必要になりますが 弱りがきついとしっかり浮いて診えてきます。 (「浮いて診える」という表現は 妖しく思われるでしょうが、霊感とか必要ないです。) どれだけ厚化粧をしても体の弱りは隠せません。 顔面の望診は顔色だけでなく 眼や耳や鼻など細かい部分にも五臓六腑からサインが出ます。 次回はこれら顔面の局所の望診について説明致します。 参考文献: 『中医診断学ノート』 『中医学の基礎』  東洋学術出版社 『基礎中医学』  神戸中医学研究会   為沢

ついに宇宙人発見か? NASAが「宇宙生物学的発見」の会見へ

米航空宇宙局(NASA)は米国時間の2日に記者会見を開き、 「地球外生命(ET)の兆候探索に影響を及ぼす宇宙生物学的発見」について発表するとのことです。 いったいなにが発表されるのでしょうか。 ドキドキ。 鍼灸とは関係ありませんね、すいません。 いや、関係なくはないです。 ついに宇宙人発見か? NASAが「宇宙生物学的発見」の会見へ (CNN.co.jp)-Yahoo!ニュースへ

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