マンスリーアーカイブ 4月 2009

経穴解説 No.9(手陽明大腸経 陽谿・偏歴・温溜)

こんにちは、為沢です。 今回は手陽明大腸経の 陽谿(ようけい)・偏歴(へんれき)・温溜(おんる) を御紹介致します。 手陽明大腸経 陽谿(ようけい) 大腸経の経火穴 火穴の為、大腸経の熱がきつい場合に 陽谿が乾燥して枯れていることがございます。 診断点として用いりますが 施術穴としてはあまり用いません。 施術する場合は瀉法にて大腸経の熱を取ります。 陽谿の取り方は… 母指をグィッと立ててできる 長・短母指伸筋腱の間の陥凹部にあります。 嗅ぎタバコを吸う時に使う凹みです。 (嗅ぎタバコ吸いませんが、使うみたいです。) オレンジ色のところでございます。 手書きのため凹みがうまく書けませんでした。 図の陽谿は、腱の上ではなく、 凹みの中ですから御注意下さい。 あと、肌を着色してみました。 ツヤがありませんが一番まともに仕上げたつもりです。 おかしかったら言って下さいまし。 偏歴(へんれき) 大腸経の絡穴 こちらは絡穴であり、 肺経の列缺と繋がっております。 施術穴としては、あまり用いませんが、 文献には、肺ー膀胱の繋がりから 小便不利、浮腫に効果的と記されています。 実践してみて確かめてみたいと思います。 温溜(おんる) 大腸経の郄穴 こちらもあまり使用しないですね。 郄穴ということから 急性の痛みを改善できます。 学生さんのために 今回は簡素な解説になりましたが 臨床で使用する経穴と、使用しない経穴では 使用しない方が多いので、 簡素な解説も今後多々でてきます。 御了承下さい。 あと、気を付けて頂きたいのは、 解説してある経穴の作用を鵜呑みせず、 自分に鍼をして、その作用を確かめてみたり 学生同士で鍼をして確かめてみるなり、 とにかく実践してみて下さい。 実践してみて、効果があった時に 「ホンマに効くんやなぁ~」と、 そこで初めて体感して頂き、 次は”何故効いたのか?” を課題に改めて勉強して頂きたいです。 何故効いたのかを理論的に説明できないと 自分のものになったとは言えません。 私もまだまだですので 自分に鍼して、日々探求しております。 発見があれば面白いですので 毎日鍼して、是非、臨床の現場で活かして頂きたいです。 参考文献:『針灸学』      『臨床経穴学』     東洋学術出版社     『藤本蓮風 経穴解説』メディカルユーコン            『経絡経穴概論』    医道の日本社  為沢

自分の体験を通じて

こんにちは、下野です。 今回は「僕の体験を通じて」というお話です。 去年の暮から今年の2月にかけ、 とある病名を付けられていました。 それは、 左頬の痛みで、風邪に当たると痛みが悪化。 というのが代表的な症状の病気です。 ピンときた方もおられると思います。 そうです「三叉神経痛」です。 (とても軽いものですが) そこで、お医者さんでは何も治療せず、 一鍼堂で先輩の為沢先生に治療してもらいました。 両手陽明大腸経と両足太陰脾経の反応が、 胃腸に負担をかけた様な状態になっていました。 自分では何も負担をかけるようなこと(飲食や飲酒)を した覚えは無かったのですが・・・ 色々考えていると「これだ」というものがありました。 それは歯医者さんでの治療でした。 治療といっても、歯に詰め物を入れてもらっただけ。 神経に当たる云々と言ったことはしていません。 歯医者さん自体に問題があるということではありません。 ではなぜこのことが、三叉神経痛につながったのか。 ご存知の方も多いと思われますが、 東洋医学では”気”が人体を構成し、 生命活動を維持するものと考えます。 ”気”は全身を流れていて、この流れがおかしくなると 人は様々な症状・病気を呈してきます。 この”気”ですが、ちょっとしたことで影響を受けてしまいます。 僕の場合は、歯や歯茎を少しいじられたことで 気の流れを変えられてしまいました。 歯や歯茎にも”気”は流れていて、そこに外部から 力が加わると、流れを変えられてしまいます。 他にも、 足や頭をぶつけた、転んだといった ことでも影響がでます。 「嘘だろ」と思われるとおもいますが、 当院には今回の僕のケースの様な患者さんが多くおられます。 (足を椅子にぶつけて、逆子になった方もおられました。 この症例は非常に勉強になりました。 また後日書きます) 今回のことで ”気”は非常に繊細だなと 改めて感じさせられました。 自分自身で経験するということは、 良い勉強になりますね。 ではまた。 下野

女性お笑いコンビ「ハリセンボン」の箕輪はるかさん(29)が 肺結核だそうで。

女性お笑いコンビ「ハリセンボン」の箕輪はるかさん(29)が 肺結核のため入院が結核であったということで ライブに行った方や関係者などの間で 大騒動になっているようですが、 結核の菌はそこら中にいます。 満員電車なんかは最悪でしょう。 どうやって身を守るか。 患者を隔離するか。 周囲を清潔に保つか。 マスクをするか。 どれも己を守ってはくれません。 結局はそれらの病源から守るのは自分 抵抗力です。 東洋医学はこれを生気と考えます。 病気になりたくなければ 飲食に節度を持って下さい。 適切な睡眠を取って下さい。 怒りや悲しみなど感情の高ぶりに注意して下さい。 これらに勝る治療はありません。 どんな危険にも備え 平素より守りは固めておきましょう。 それでも治らなければ 鍼で治しましょうか。 それでも治らなければ 西洋医学的な局所を ターゲットとした治療も良いかもしれませんが、 そこまで至らないようにします。 全力で。 行かしませんよ やすやすとは。 うちに来た限りは。 脱線しましたが、 もう一度言います。 己の体力が全てを守る。 無菌はあり得んということです。

いま風呂上がりにふと思った事

最近 あまり多くのことが 目に映らなくなってきた。 俺もやっと落ち着いたか 疲れているのか 生病老死あるが 人の人生の移ろいも  感情の変化もおもしろい。 そんな中   鍼だけは いつも そこに あり続け 四季折々の鍼を表現してくれる 俺の心の内を 言葉にもならない感情をそこに 映し込んでいる 鍼も 人も 本当に奥が深い 今日 脱獄犯の話がテレビでやっていて こういっていた 人の作り出した物は 必ず壊せる 絶対に脱獄してやる といい どんな強固な牢をも数度にわたり脱獄したのだと。 ほうほう なるほど 真理だね。 人の作り出した物は 絶対に矛盾を持つ まったくの 純粋な物はない。 しかし 天地の作り出したものは まったくもって 全てが 美しく 完結されている。 宇宙の星々の営みと 植物や 人の営みと まったく 同じように見える そういった有機物の営みに 鍼をもって 触れさせて頂くのだから 浅いはずがなし。 鍼って良いなあ 苦しい事多いけど。 いや 結構苦しい。 でも 結構楽しい。 今知りたいこと 世の真理 陣内の離婚の真相 それでは おやすみなさい。 院長 林玄一

おすすめ書籍

こんにちは。下野です。 おすすめ書籍の紹介です。 第4回目は 『東洋医学のしくみ』 関口 善太 著   日本実業出版社 <img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/517893VF2GL._SL160_.jpg" alt="東洋医学のしくみ" border="0">東洋医学のしくみ(2003/07/24)関口 善太商品詳細を見る 第2回、3回と、 中医学初学者向けの書籍を紹介してきました。 どちらかというと、鍼灸師・学生さん向けでしたので 今回は一般の方向けの書籍紹介としました。 この書籍ですが、 一般の方向け書籍とはいえ、 結構濃い内容になっています。 良い診療所の見分け方や、 現在の日本における鍼灸の現状、問題点etc. 色々深く書かれています。 僕は大学生の頃に、この書籍を参考にして 小論文を書きました。 (実は鍼灸専門学校と大学を同時に通っていました) どういう事を書いたかは忘れましたが… ただ「解りやすい本やな。東洋医学おもろいやないか。」と 東洋医学を否定していた教授に言われた事だけ おぼえています。 まあ本心かどうかは解りませんが… 「おもしろい本であったんだろうな」と思っています。 東洋医学否定派教授に 「東洋医学おもしろい」と言わしめたこの書籍。 専門書ではないので、たいていの本屋さんで売っています。 興味のある方、是非読んでみて下さい。 下野

水嶋ヒロ・絢香、2ショットの結婚会見~バセドウ病の告白~

有名人同士の結婚らしいです。 水嶋ヒロ・絢香、2ショットの結婚会見がテレビで 流れていました。 あまり 興味がなかったので 耳にも入っていなかったのですが、 「バセドウ病(バセドー病)を患っていて それも含めて 彼女を守って行きたい。」との言葉を聞いて 見入ってしまいました。 職病柄 ああ 治してあげれるのになあ  とすごく深刻な雰囲気だったので 思わず そこにいられないことを残念に思いました。 診てあげたいなあ。 こういうことを 聞くと すごく もどかしく思います。 まあ 僕が診るべきものは きっと 目の前に現れる 日々 準備するのみなんだ。 その時の為に。 有名人だろうとなんだろうとは 関係ないが どうにかしてあげれそうなものが 目の前にあれば いてもたっても いられなくなる。 現代医学、西洋医学の常識と 我々 伝統医学の常識はまったくことなり 世間では難治のものでも全然そうでなかったりします。 そういう価値観でどうしても 見てしまいます。 僕らに出来る事は日々 勉強する事です。 がんばります。

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「一鍼堂で働きたい。ともに学びたい。」 というページを新設致しました。

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