こんにちは、為沢です。
今回は手陽明大腸経の
陽谿(ようけい)・偏歴(へんれき)・温溜(おんる)
を御紹介致します。


手陽明大腸経
20070327200941.jpg
陽谿(ようけい)
大腸経の経火穴
火穴の為、大腸経の熱がきつい場合に
陽谿が乾燥して枯れていることがございます。
診断点として用いりますが
施術穴としてはあまり用いません。
施術する場合は瀉法にて大腸経の熱を取ります。
陽谿の取り方は…
陽谿
母指をグィッと立ててできる
長・短母指伸筋腱の間の陥凹部にあります。
嗅ぎタバコを吸う時に使う凹みです。
(嗅ぎタバコ吸いませんが、使うみたいです。)
オレンジ色のところでございます。
手書きのため凹みがうまく書けませんでした。
図の陽谿は、腱の上ではなく、
凹みの中ですから御注意下さい。
あと、肌を着色してみました。
ツヤがありませんが一番まともに仕上げたつもりです。
おかしかったら言って下さいまし。
偏歴(へんれき)
大腸経の絡穴
こちらは絡穴であり、
肺経の列缺と繋がっております。
施術穴としては、あまり用いませんが、
文献には、肺ー膀胱の繋がりから
小便不利、浮腫に効果的と記されています。
実践してみて確かめてみたいと思います。
温溜(おんる)
大腸経の郄穴
こちらもあまり使用しないですね。
郄穴ということから
急性の痛みを改善できます。

学生さんのために

今回は簡素な解説になりましたが
臨床で使用する経穴と、使用しない経穴では
使用しない方が多いので、
簡素な解説も今後多々でてきます。
御了承下さい。
あと、気を付けて頂きたいのは、
解説してある経穴の作用を鵜呑みせず、
自分に鍼をして、その作用を確かめてみたり
学生同士で鍼をして確かめてみるなり、
とにかく実践してみて下さい。
実践してみて、効果があった時に
「ホンマに効くんやなぁ~」と、
そこで初めて体感して頂き、
次は”何故効いたのか?”
を課題に改めて勉強して頂きたいです。
何故効いたのかを理論的に説明できないと
自分のものになったとは言えません。
私もまだまだですので
自分に鍼して、日々探求しております。
発見があれば面白いですので
毎日鍼して、是非、臨床の現場で活かして頂きたいです。


参考文献:『針灸学[経穴篇]』 
    『臨床経穴学』     東洋学術出版社
    『藤本蓮風 経穴解説』メディカルユーコン       
    『経絡経穴概論』    医道の日本社
 為沢

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