宮村です。
近所の蓮華畑、初夏には田植えが始まります。
その前に一枚(^^)」


今回は臓腑弁証の肺・大腸病弁証の
肺の粛降失調について勉強した内容を書いていきます。

肺は上焦にあり、清粛下降の働きをしている。
そのため気や水液は下降して全身を巡り、
気道は通じ、水道は順調に流れ、
五臓の気機は昇降のバランスを保つことができる。
しかし、さまざまな要因で粛降機能が働かなくなれば、
気道が通じなくなるで、
肺気が塞がったり上逆して喘息や頻呼吸が現れる。
また水道の通りが悪くなるので、
水分代謝に虚・実の病理変化が現れる。

痰水壅肺
実の病理変化である。
肺の粛降機能が働かなくなれば水道の通りが悪くなり、
水液の散布や循環に支障をきたす。
結果、水液が集まって痰飲ができる。
痰飲が肺を塞ぐという病理状態を招く。
痰水壅肺では息切れ、咳逆、喘息、で横になれない、
胸脇満痛などの症状が現れる。
悪化すれば飲邪が氾濫して水腫になる。

肺虚失制
虚の病理変化である。
肺気は粛降することによって三焦水道を通す。
その活動は疎通と抑制という
二つの機能によって維持される。
肺気が虚寒となり津液を宣発散布することが
できなくなれば津液を均等に
分配することができないので、
津液は竅に落ち込んでしまう。
遺尿、頻尿などの症状が現れる。


参考文献:
『東洋医学概論』 医道の日本社
『針灸学 基礎編』  東洋学術出版
『中医病因病機学』  東洋学術出版

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

宮村

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here