宮村です。
今回は臓腑弁証の心・小腸病弁証の
心脈瘀阻について勉強した内容を書いていきます。

心脈瘀阻
様々な要因のため心脈が詰まり、
気血が通じないことから心胸部痺痛、
唇や爪が青紫色になる、
脈渋などの症状が発生する病変。

この原因は大きく2種類に分けられ
・長患いで体力が衰え、心気不足か心陽虚衰のため、
血脈を循環させることができず、瘀血が滞ったもの。

・七情の内傷から気機が鬱結して生成された瘀血や、
淡濁が脈絡を塞いだもの。

気とは陽であり、血は陰である。
陽が動けば陰がこれに従い、
気が巡れば血もまた巡るとされ、
陽気と陰血は互いに影響しあっているので、
陽虚から血瘀になるものや、
血瘀から陽虚になるものがある。

陽虚から血瘀になるもの
陽気が虚したために血液を
循環させることができなくなり
その血が心脈に瘀阻したもので、
長引けば心陽不振を招く。
陽気が四肢の末端まで行き渡らないので
動悸、怔忡、手足逆冷などの症状が現れる。

血瘀から陽虚になるもの
瘀滞が胸部の陽気を滞らせ
心脈が瘀阻となって心気が虚弱になり、
心陽不振になったもの
そのため一層瘀阻させる。
唇と爪が青紫色になる、狭心痛、
胸から背中までの牽引痛などの症状が現れる。
さらに痰をともなえば胸部が悶痛し、
気滞をともなえば脹れて痛む。

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