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【お知らせ】年末年始の鍼灸治療


下積み修行中の宮村さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。


ランニングコース
ランニングコース

修業生の宮村です。
最近ダイエットと健康増進の為にランニングを始めてみました。
かなり体力が落ちているのがわかり、
自分でもびっくりです(笑)
いつまで続くかわからないですが
無理をせず少しずつやっていきます。


今回は六淫弁証の火淫証候について勉強した内容を
書いていきたいと思います。

火(熱)は陽が盛んになると生じる。
火と熱は厳密には異なり、
外因性のものを熱邪、
内因性のものを火邪と言う。
火と熱は共通した性質と発病の特徴をもち
一般には区別せず論じられる。
五行では「火」、五臓では「心」と関係が深い。
風、寒、湿、燥などの外邪が長期にわたり体内に鬱していると
これらが変化して火となることがある。
外邪が変化して火となったものは「五気化火」という。
また喜、怒、思、悲、恐などの情緒が過剰になると火が生じる。
これを「五志化火」という。

火邪の性質
①火熱は陽邪で炎上しやすい。
火熱は陽邪であり、陽にはあわただしく動き上へ向かう特徴があり、
「炎上」する性質がある。
そのため人体上部に火熱による症状が現れる。

②気、津液を損傷しやすい。
火熱の邪は人体の陰津や元気を消耗しやすい。
咽頭の乾きや唇の乾きなどの津液損傷の症状や、
倦怠、精神疲労、脱力感などの気の消耗による症状を
きたすことが多い。

③生風、動血しやすい。
火熱の邪が肝陰を消耗し、
筋脈が十分に栄養を受けられなくなると肝風が生じる。
この場合高熱、昏迷、四肢の痙攣、頚項部の強直、
などの症状が現れる。
また火熱の邪が脈絡を損傷すると動血現象として、
吐血、咳血、鼻出血、血尿、血便などの異常出血が起こる。

④腫瘍を形成しやすい。
火熱の邪が深く血分に入り、局所に集まり血肉を腐食すると癰腫や瘡痬がおこる。
瘡痬に現れる局所の腫脹、発赤、疼痛、発熱は火熱によるものが多い。

【臨床所見】
初期には衛に火熱の邪が侵襲し、衛気が鬱するために、
発熱、軽い悪寒悪風、頭痛、咽喉部の腫痛、口乾などの症状が現れる。
火熱の邪が気分入ると、高熱、強い口渇が現れる。
火熱の邪が営血に入ると営陰を損傷し、心煩、不眠が現れ、
さらに血分に入ると動血し、吐血、咳血、鼻血、血尿などの症状が現れる。


参考文献
『東洋医学概論』 医道の日本社
『針灸学 基礎編』  東洋学術出版
『中医病因病機学』  東洋学術出版

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

宮村

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