秋分の日の夕方
秋分の日の夕方

下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


修行生の大原です。
痰飲は水液代謝が失調して発生した病理産物で、
広く体内に凝滞した水湿を指し、
粘りのあるものを「痰」、
稀薄なものを「飲」とします。

痰飲の生成は、津液と関わりの深い
肺・脾・腎および三焦の機能と
密接な関係があります。

具体的には、肺気不足となると
津液の宣発機能が弱まり、
肺気の鬱滞は脾の運化に影響を及ぼし、
これらは津液の停滞につながります。

脾の気虚や陽虚の場合、
水湿の化生(水分代謝)が不十分となります。

腎陽不足で水液を気化・上輸できないと
水液が氾濫して凝滞します。

これらは陽気の不足によって
発生する痰飲であることから、
これらを、「寒痰」または
「湿痰」といいます。

また、風熱や肝火、湿熱などの熱によって
肺の津液が痰になるものを「熱痰」、
肺腎陰虚で虚火が偏亢して津液を侵し
痰となるものを「燥痰」といいます。

痰飲は、体内の水液を輸布し気化することが
できなくなり、ある部位に停滞しておこる
一連の病証という意味もあります。

まとめると、痰飲の原因は
主に陽虚から起こり、
さらに外感寒湿、飲食、過労などにより
損傷を受けると、三焦の気化が失調し、
上述の肺・脾・腎による津液の循環が滞ります。

話は少し変わりますが、先日、
ある方の舌を拝見したことを思い出しました。
その方の舌は、
胖大舌、舌色:淡舌、舌苔:白〜薄黄
と判断させて頂きました。

胖大舌・淡舌から、
津液の停滞が伺えますが、
これは脾の陽気不足によるものです。

そして、薄黄苔から、
熱が鬱滞していることが伺えますが、
これは、気や津液の停滞によるものです。

すなわち、この方の舌の状態から、
陽気不足と熱の鬱滞が同時に
発生しているということになります。

これは、上述の津液の停滞の考え方から、
陽気不足が原因で、気や津液の停滞によって
熱の鬱滞が発生しているということが
いえると思います。


参考文献:
『基礎中医学』 燎原
『標準 中医内科学』 東洋学術出版社
『病理学概論』 医歯薬出版株式会社

*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。

大原

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