下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。

7月初 緑地公園にて
7月初 緑地公園にて


 

修行生の大原です。
暑いと、冷たい飲み物が欲しくなります。
ですが冷たい飲み物を摂り過ぎると
お腹が痛くなったり、食欲が減ったりなど、
体調を崩してしまうことがあります。

飲み物は、必要な水分として体に吸収されますが、
この水分を東洋医学では「津液」といいます。

津液は、「津」と「液」から成り、
希薄で流動的なものを「津」、
濁って粘りのあるものを「液」といいます。
人体を滋養し潤す働きがあり、
人の「正気」を構成する重要な物質です。

津液は、気・血などと同様に
人体を流通し機能するもので、
その循環が停滞すると
「痰」「飲」「湿」などの邪を構成し、
病変の原因となります。

では、津液はどのように人体を
循環するのでしょうか。

水分を含む水穀は、胃によって受納され、
脾によって運化、昇清(津液など清い物を上輸)され、
肺の宣発で肌表など全身に送られます。
全身を滋養すると腎に下って清濁に分けられ、
腎の蒸騰によって、清は肺に送られ、
濁は膀胱に送られて尿となります。
全身の津液の通り道として、三焦も関係が深いです。

このように、あらゆる臓腑が
津液を循環させる機能をもちます。

冷たい物を飲み過ぎ、
脾胃の陽気が損傷されたとすると、
胃の受納や脾の運化がそれぞれ弱まり、
結果、津液の循環が悪くなります。

津液は、正気を構成する「気」と
相互転化することから、
「気」を載せて運ぶ働きもあります。
よって、津液が循環しなければ
気の循環も悪くなります。

以上より、津液は全ての臓腑が関係します。
全身の津液の循環を考えると、
五臓六腑のつながりや各機能が
イメージしやすいのではないでしょうか。


参考文献:
『基礎中医学』 燎原
『中医病因病機学』 東洋学術出版社
『標準 中医内科学』 東洋学術出版社

*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。

大原

 

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