下積み修行中の冠木さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


こんにちは、冠木です。
先日、比叡山延暦寺に行って来ました☆

天気も良く晴れ、太陽の光に照らされた
紅葉がとても綺麗でした。
山頂まで行ったのですが、丘のような場所でかなり地味でした・・・笑


見頃ということもあり、観光客の方がたくさん来られていました。
その時に撮った写真を少し掲載したいと思います♪


前回に引き続き【心】についてです。
●心と五行の照応関係
【1】喜は心の志
は心の志」とは、心の生理機能と精神情緒の
「喜」との関係をいったものである。

臓象学説では、喜・怒・憂・思・恐を五志と称しており、
これらはそれぞれ特定の臓と関係が深い。

五志
は、外界の事物事象から受ける印象よりおこる情緒の変化であるが、
中医学では情緒の変化は五臓の生理機能により生じると考えられている。
一般的にいうと、「喜」は人体に対して良性の刺激を与える情緒であり、
心の「血脈を主る」などの生理機能に対してプラスに作用する。
しかしこれが過度になると、かえって心神を損傷することになる。

*「
生理:喜べば則ち気は緩む。
病理:喜びすぎると、心気は緩みすぎて神を蔵する作用が失調し、
精神が集中できなくなり、心気や不眠のほか激しい場合は失神・狂乱などが発生する。

五志
人類の基本的な情感は、おおむね七情としてまとめることができる。
(七情:喜・怒・憂・思・悲・恐・驚)
また七情と五行・五臓との親和性を基にして、
喜・怒・思・憂・恐を五臓に配属させ、
悲と驚をそれぞれ憂と恐に所属させた。

そこで、 喜・怒・思・憂・恐は、「五志」とも呼ばれる。
情志(七情五志)という精神活動は、
自己の認識し処理した事物、あるいは客観的世界の事物や現象、
他人や自身の行動や態度に対する人々の体験であり、
人体の臓腑・気血の情感家庭に直接の影響を与えるものである。


【2】汗は心の液
汗液は津液が陽気の熱によって
気化されて玄府(腠理)から排出されたとき、その液体は汗となる。
汗の排泄は、また衛気の腠理を開閉する機能とも関係がある。

例えば、腠理が開くと汗は排泄され、腠理が閉じていると無汗となる。
発汗は心の機能を反映することがあるため「汗は心の衛気」といわれているのである。

例えば、夜間目覚めると汗をかいているのは盗汗であるが、
その多くは心陰虚・心火内憂などの証にみられる。
昼間ちょっと動いただけで発汗するのは自汗であるが、
その多くは心陽虚・衛陽不固によるものである。
そのため臨床上、汗の異常を治療するときには、心の機能を調整することが多い。


【3】体は脈に合し、華は顔にある
脈とは血脈のことである。
心は「脈に合す」とは、全身の血脈の機能が
心に帰属していることをいったものである。

華とは色彩、光沢のことであり、「その華は面にあり」とは、
心の生理機能の状態が正常かどうかが、
顔面部の色彩、光沢の変化として現れるということを言い表している。
頭顔面部には血脈が集中しており、心気が旺盛であれば、
血脈が充足するため、顔面部の血色はよい。

逆に、心気が不足すると顔色は晄白となり、血虚の場合は顔色が青白く艶がなくなる。
また血瘀の場合には、顔色は青紫色になることが多い。


【4】舌に開竅する
舌は心の状態を反映するため、「心は舌に開竅する」といわれている。
また舌は「心の苗」であるともいわれている。

舌には味覚の識別と言語を発するという2種類の機能があるが、
これらの舌の機能は、心の「血脈を主る」機能と、「神志を主る」機能と関係がある。
したがって心の生理機能に異常が生じると、
味覚の変化や舌強(舌のこわばり、言語障害)などが現れやすい。

一方、舌質の色彩、光沢からは気血の運行状況と、
心の「血脈を主る」という生理機能の状況を知ることができる。この「心は舌に開竅する」という考えは、
古代の医家が長期にわたる生理・病理現象の観察を通じて得た理論である。

①心の陽気不足・・・舌質淡白・胖・嫰
②心の陰血不足・・・舌質紅・痩
③心火上炎・・・舌質紅
④心血瘀阻・・・舌質暗紫、あるいは瘀斑がある
⑤神志を主る機能の異常・・・舌巻・舌強・言語障害・失語

舌強
舌体が板状硬となって強直し動きが悪いもので、
呂律が回らず発音も不明瞭となる。

* 胖
胖大・・・舌体が正常よりはれぼったくて大きく、
舌を伸出したときに口の幅いっぱいになるようなものである。

*嫰(どん)
舌面の紋理がきめ細かくてしっとりと潤いがあり、
舌体がはれぼったくて柔らかい感じがするものである。


参考文献:
『中医学の基礎』
『中医病因病機学』
『中医基本用語辞典』
『やさしい中医学入門』  東洋学術出版社
『中医臨床のための舌診と脈診』 神戸中医学研究会

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

冠木

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