下積み修行中の奥村のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。


こんにちは、奥村です。
先日、合氣道家の藤平光一さんの本を読みました。
藤平さんの著書のテーマはズバリ「氣」です。
そこで、今回は氣について勉強したことを書かせて頂きます。

氣について、藤平さんは、次のようなことを仰っています。
・氣は自然界に存在し、天地の氣と人の氣は一体のものである。
・人の氣というものは存在せず、唯、天地の氣を汲み取っているに過ぎない。
・物質を半分半分と逐次小さくしていき、見えなく程の極小、それが氣である。
・氣は四方八方に広がる性質があり、「気」よりも「氣」の方がその様態を表している。
・氣が身体を動かす。
・氣が身体を動かすのだから、氣を動かせれば身体も自在に動かせる。
・「あがる=緊張する」のは氣が上がっているということ。
・「氣が沈む=落ち込む」のは氣が下がっているということ。
・氣は上がっても下がってもいけない。
(林注:本来、気は上がったものが上で冷やされ下がり、下がったものは底で温められ再び上がるという循環があってこそ
生命が維持されるのでここでいう下がっても上がってもいけないというのは相対的に重心がそこにあるのがまずいという感覚に
留めて置いて下さい。よく諸流派でここを勘違いして、陰陽を隔てて考え本質から
離れてしまっていることが見受けられますので、
この考えにはまると弊害が大きいため、注意が必要です。)

それに対して、中医学における、氣の定義は以下のようになります。

氣は、物質であり、消耗したり補充したりすることができる。
氣は、昇降出入の運動性をもち、生理機能の中心をなす。

また、氣の働きには次のようなものがあります。

①栄養作用:氣は物質であり、人体を栄養する作用を持つ。
②推動作用:氣は活動を推進する作用を持つ。
③温煦作用:氣は臓器組織を温める作用を持つ。
④防御作用:氣は病邪と闘争する作用を持つ。
⑤固摂作用:氣は異常発汗や出血・遺精を制御する作用を持つ。
⑥氣化作用:氣は生体内物質の相互変化や代謝を行う。

このように、氣を物質と捉える点、それが昇降出入の運動性を持つ点など、
両者にはある種の類似性が伺えます。
共に読み比べることで、氣の捉え方に少し立体感が感じられました。

2番目の推動作用に関して、
推動というと、後ろから押し動かすような語感ですが、
僕個人は、氣が血などを引っぱって動かすイメージを持っています。
というのも、陽である氣ほど、軽く活発に速く動き、
また、陰ほど、ゆっくり鈍重に動きドロドロして重たいと考えているからです。
氣がスイスイと動き回って、その後をノソノソと血だとか精だとか
がついてくると考える方がしっくりくる気がします。
まさに、氣が身体を動かすような感覚です。


参考文献:
『中医基本用語辞典』
『中医診断学ノート』東洋学術出版社
『中村天風と植芝盛平 氣の確立』東洋経済新報社
『氣と生活』株式会社KI-AIKIDO PRODUCTS

画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

奥村

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