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どうも、新川です。

前回に引き続き、
巣元方らが著した
諸病源候論を読んでいきたいと思います。

今回も、
“風病諸侯(下)”の続きです。


《原文》

五癲者、
一曰陽癲、発如死人、遺尿、食頃乃解。
二曰陰癲、初生小時、瘡未愈、数洗浴、因此得之。
三曰風癲、発時眼目相引、牽縦反強、羊鳴、食頃方解。
由熱作汗出当風、因房室過度、醉飲、令心意逼迫、短気脈悸得之。
四曰、湿癲、眉頭痛、身重。
坐熱沐頭、湿結、脳汗未止得之。
五曰労癲、発作時時、反目口噤、手足相引、身熱。
診其脈、心脈微渋、并脾脈緊而疾者、為癲脈也。
腎脈急甚、為骨癲疾。脈洪大而長者癲疾、脈浮大附陰者癲疾、脈来牢者癲疾。
三部脈緊急者可治、発則仆地、吐沫無知、若強倞起如狂及遺糞者難治。
脈虚則可治、実則死。
脈緊弦実牢者生、脈沈細小者死。
脈搏大滑、久久自巳。
其脈沈小而疾不治、小牢急亦不可治。

 


→要約すると、
癲病に五種あり、

陽癲:発作時に死人の様な恰好となり、小便失禁し、その後しばらくすると症状が消失する。

陰癲:新生児期に臍帯の切断口が完全に癒合しないのに、何度も洗浴したことで発症する。

風癲:発作時に目がぼうっとして動かず、肢体が抽搐し、背部が強ばって反折し、羊の鳴くような声を発するが、しばらくすると症状が消失する。

湿癲:眉頭が痛み、身体が沈重である。頭髪を熱湯で洗うがまだ乾かない内に束ねて結び、頭汗がまだ出やまず、発泄できないと起こる。

労癲:反復して発作し、症状は両眼が上に反り、口を開けることができず、四肢痙攣、身体は発熱する。


参考文献:
『東洋医学概論』医道の日本社
『中国医学の歴史』
『中国鍼灸各家学説』
『中医学の基礎』
『中医基本用語辞典』東洋学術出版社
『校釈 諸病源候論』緑書房

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。


生垣のコマツナギ
生垣のコマツナギ

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