<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の

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こんにちは、大原です。

東洋医学を理解しようとするとき、
東洋思想の考え方があるかないかで、
理解のしやすさが変わってくるように思います。

いきなり「東洋思想」というと
背筋がピンと張ってしまうようにも感じてしまいますが、
そんなに難しいものではなく、
どのような思想かといいますと、
あらゆるものは関係性があるという考え方が
重要だと思います。

これはすなわち
一つのものは、周りのものに関係を及ぼしている
ということであり、逆にいうと
一つのものは、周りからの影響を受けている
ということになります。
専門的には
「一」と「多」の関係性などといったります。

例えば、お米を例にしますと、
米一粒が出来るまでに、
種まきから収穫までの多くの工程や手間、
土壌の良い状態や、
季節や天候の好条件などが必要になってきます。
逆にいいますと、
お米が無事に収穫できたということは、
一年間良い天候に恵まれ、また、
農家の方が手間を惜しまずに稲を育てられて
秋に無事に稲穂が実り収穫されたという、
お米が育って収穫されるまでの
しっかりとしたプロセスがあったということが窺えます。
すなわち、たったお米一粒ですが、そこから
昨年1年間の天候・気候などが無事に
お米が育つだけの条件が揃っていたということを
感じ取れるということになります。

では、この東洋思想の反対の考え方は
どのようになるでしょうか?

この思想に対する考え方は、
関係性を考えない、すなわち
実体のみを観察するということになります。
すなわち
自分が、存在する、存在しないにかかわらず、世界(周りのもの)は存在する
というような考え方になります。

具体的には
自分が寝てようが、働いていようが、
サボっていようが、元気でいようが、
そんな自分の状態にかかわらず、
世の中は変わらず動いているのである、
というような感じになります。

・・・この例ですと「いや、当たり前だろう」
と普通は感じると思います。

さて、医学においてはどうかと考えてみますと、
現代の医学では
症状が出ている部位・器官が悪いという診方になります。
ですが、東洋医学では、
症状が出ているところだけではなく
その関係しているところも考えていく
ことが重要になり、
上述の東洋思想の考え方につながってきます。

このあたりの思想についての話は、
一見単純ですが深い話になると思います。
また理解が進んできましたら
続きを書いていこうと思います。

雨上がりの道の近くにある屋台にて。地面がぬかるんでいるので、カウンターで昼寝をすることにしたのでしょう。
雨上がりの道の近くにある屋台にて。よく見ると猫が寝転んでいます。地面がぬかるんでいるので、カウンターで昼寝をすることにしたのでしょうか。

参考文献
『華厳経入門』 角川ソフィア文庫

興味がおありでしたらぜひ参考文献もお読みください。

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