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こんにちは、大原です。

いきなり傷寒論ですが、
はじめの方の条文(第7条)で、

 ・発熱悪寒するもの=陽の病
 ・発熱悪寒しないもの=陰の病

というような区別をするという内容が書かれています。
さてこれはどういうことでしょうか?

傷寒論 第7条より
<原文>
病、有発熱悪寒者、発於陽也。
無熱悪寒者、発於陰也。
発於陽者、七日愈、発於陰者、六日愈、
以陽数七、陰数六。

さて、この内容をさらっと読むと、
発熱するから『熱=陽』で、陽の病。
逆に、発熱しないから陰の病
ということなのだろう」
と直感的な陰陽論だけで
解釈してしまいがちです。
ですが、調べてみると
もう少し深い意味があるようです。

中国の文献に、
このあたりの内容について
書かれているものがありましたので
引用してみます。
(もとの文章は中国語で漢字だけですが、
日本語のように読めるよう、
助詞などを補っております。)

・・・
けだし太陽と少陰の臓腑の経気は相通じ、
太陽膀胱寒水の化は、
必ず少陰心火と腎陽の蒸動に頼られ、
太陽経脈は表に達すると
太陽の気が形成され、以て外を護る。
もし寒邪が表に客すると、太陽は病を受け、
表の陽が閉じて鬱し則ち発熱悪寒が現る。
これ以て太陽その来路を為す。

少陰腎は元陽にあたり、
一身の陽気の根を為す。
もし腎陽が虚し微となれば、
気化の不足した太陽の表もまた虚となり、
このように表裏の陽はみな虚となり、
虚なれば則ち寒邪裏に入り、
必ず無熱悪寒が現れ、
これ以て少陰その来路を為す。
・・・
(『単玉堂傷寒論鍼灸配穴』 より)

中国語に慣れてませんので
若干誤りもあるかも知れませんが、
大体の意味は通じるかと思います。

ここでは単なる陰陽論でなく、
陽病と陰病といわれる症状の
メカニズム(特に発熱に関して)が説明されており、
このように条文を読み解くことで
臓腑や経気の働きなどが
より理解できるようになると思いました。

冬直前の夕
冬直前の夕方

参考文献
『単玉堂傷寒論鍼灸配穴』 中国中医薬出版社
『中国傷寒論解説』 東洋学術出版社

興味のおありの方は、ぜひ参考文献もお読みください。

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