マンスリーアーカイブ 8月 2009

『五行』解説 (水-腎)

お久しぶりです、スタッフの新川です。 あまりにブログを更新しないため 友人から心配の連絡を頂きました。 「ちゃんと仕事してますよ!(笑)」 これからは 茶々を入れられないよう こまめに更新していきます! 今回は五行の水ー腎の関係です。 水は、 潤いを与えてくれたり、 河川の水が上流から下流へ流れる様に 下に下に行く性質があります。 人間はおろか、地球全体においても 水は必要不可欠なものとして 認識されています。 一方、腎は、 水を主(つかさど)るといわれており、 体内での水液の貯留・分布・排泄を 調整する作用があります。 腎の水の作用はどんなところに働いているのか? それを説明する例として、 心と腎の関係が挙げられます。 ●心は陽に属し、上焦にあり、その性質は火に属す。  腎は陰に属し、下焦にあり、その性質は水に属す。 そのため 腎水(冷やす作用を持つ) が心陰を滋養 ↓ 心陰が心陽を亢進しないよう冷やす ↓ 心陽は腎陽を助ける ↓ 腎陽が腎水を冷え過ぎないよう温める ↓ 腎水が・・・・と続くわけです。 熱の症状だからといって 熱を取り除くことだけしていてもダメで、 実は熱を抑える力が不足していることが よくあります。 人の体は非常に興味深いものだと 感じさせられますね。

中医学解説【四診編No.3】

こんにちは。 スタッフの為沢です。 今回は患者さまからよく御質問される 切経(せっけい)という 経絡や経穴の触診について御紹介しようと思います。 切経とは、四診(望聞問切)の「切」にあたりまして、 簡単に説明しますと 経絡・経穴上の皮膚を触り、 五臓六腑や経絡上の異常を察知する診察法です。 当院の切経では、皮膚上を軽く触ることで 御体の弱っているところを診ます。 他の鍼灸院や鍼灸整骨院で 施術を経験されている方は 「よくツボをグイグイ深く圧して、痛い所に鍼をしますが、 一鍼堂さんではグイグイ圧さないのですね。 軽く触るだけで、悪いところが分かるのですか?」 とよく質問されます。 確かに経穴は場所によって 浅い深い様々あり、 経穴を圧して痛みの有無で 虚実を診る診察方法もあります。 しかし東洋医学では基本的に、 気の流れは体表に流れていると考えられてますので 深く圧してしまうと体表の情報を潰してしまい 正確に捉えることができません。 では、体表にはどのような情報が出ているのか?                                 経絡、経穴上にある、あらゆる情報は 全て五臓六腑より反映して参ります。 望診になりますが シミや黒ずみ、毛穴の開きや締まり、発赤 色抜け、シワなど 皮膚上に見て取れるものは 五臓六腑の弱りから反映され 経絡、経穴上、または近辺に出て参ります。 切経では、実際に触って皮膚上の 筋の緊張や弛緩、肌肉の膨隆や痩せ また、汗や乾燥、熱感や冷感 などなど探って参ります。 触って取れる情報も 皆、五臓六腑の弱りから反映されます。 細かく言えば、まだまだ説明しなければなりませんが このような些細な情報も体からのサインであり、 これらが五臓六腑の何処から出ているサインで どのような意味を発しているのかを 我々は五感を駆使し、汲み取らなければなりません。 ツボを圧して診ることもありますが 体の情報を正確に把握するために 我々は軽く触り、感覚を研ぎ澄して診ております。 時々、くすぐったく感じられる方もいらっしゃいますが 少々我慢して下さいね(笑)  為沢

おすすめ書籍 No.7 『[標準]中医内科学』

どうも、下野です。 大阪は、日中は暑いものの 朝夕は非常に涼しくなってきました。 気温に差が出てきましたので、 体調の管理に気を付けて下さい。 では久しぶりの 「おすすめ書籍」です。 第7回目は 『[標準]中医内科学』 張伯臾=主編 董建華・周仲瑛=副主編 鈴木元子・福田裕子・藤田康介・向田和弘=翻訳 東洋学術出版社 最近になり発行された 新刊の書籍です。 中国で評判の高い「第五版教科書」の 日本語版。 ちなみに「第五版教科書」とは 『文化大革命の収束後,中医学の存続をかけ老中医たちが 心血を注いで編纂した,定評ある教科書。』 のようです。 僕も最近購入したばかりなので 全て読み終わったわけではないですが、 分かり易い書籍だと思いました。 (勿論、中医学の基礎があってのことですが) 中国で評判が高いのも十分納得できます。 似た書籍で 『針灸学[臨床編]』 天津中医学院 学校法人後藤学園編  兵頭明監訳 学校法人後藤学園中医学研究室訳 東洋学術出版 針灸学 臨床篇 (2)商品詳細を見る があります。 (この書籍は後日紹介します。) この書籍には内科、婦人科、小児科、眼科など 日常よく見られる症候について書かれています。 ただ内科に関しては 「中医内科学」の方が割と詳しく書かれています。 2冊とも持っているのが良いと思いますが、 内科に関してであれば『中医内科学』を お薦めします。 下野

{受付日誌}お相撲さん

夏場所は終わってしまったんですか?こんばんは、受付です(^^) 受付の折り紙シリーズです。 え?誰も待ってませんかそうですか。 8月の卓上カレンダーにはひまわり(折り紙)をつけてみました。 それだけでは寂しかったので、今日はおすもうさん(折り紙)を追加してみました。 自画自賛していたのですが、スタッフSくんに 「クリオネっすか」 と言われてしまいました。 え、えーと、クリオネってあの『流氷の天使』だとか『ご飯を食べる時(捕食時?)がとっても怖い』だとか言われている半透明のくねくねした生き物ですよね? う、うーんと… ど こ が 。 このブログを読まれた方は、ぜひ一鍼堂にてS川先生をいじってあげてください。とても喜ぶと思います。 追伸 受付「そのネタ、ブログに書くね」 新Kくん「ちょ、やめてくださいよぉ~(嬉しそう)」 それではまたお会いしましょう♪

連休になると…

こんにちは、下野です。 一鍼堂は、お盆中もやっておりましたので、 お盆等連休中に施術に当たらせて頂きますと、 湿邪の影響で体調を崩される患者さまを 診ることが多くありました。 それはなぜなのか? 原因を探るべく 問診をしておりますと、多くの方が 「休みなんでいつも以上に飲酒しました」や 「食べ過ぎました」と仰ります。 実際、舌・脈・腹・経穴にも 湿邪による反応が顕著に出ております。 過度の飲酒や食事の不摂生は 湿邪を生む条件となります。 その結果、 体調を崩され、連休を通院の日々と してしまう方がおられます。 それでは、せっかくの連休も台無しです。 少し羽目を外して頂くのは良い事ですが、 何事も限度を超えてしまうと 逆効果になってしまいます。 このことを頭の隅に置いて頂ければ幸いです。 また9月には連休がありますが、 普段通りの生活をしていただき 楽しい連休を送って頂けたらと思っております。 では。 下野

welcome.

鍼灸師さん、同業者さんが当院の鍼治療を受けたい場合。 を一鍼堂の公式サイトに更新しました。

空 

空があまりに神々しくてシャッターを切りました。 3週間程前。

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