こんにちは。
スタッフの為沢です。
今回は患者さまからよく御質問される
切経(せっけい)という
経絡や経穴の触診について御紹介しようと思います。
切経とは、四診(望聞問切)の「切」にあたりまして、
簡単に説明しますと
経絡・経穴上の皮膚を触り、
五臓六腑や経絡上の異常を察知する診察法です。
当院の切経では、皮膚上を軽く触ることで
御体の弱っているところを診ます。
他の鍼灸院や鍼灸整骨院で
施術を経験されている方は
「よくツボをグイグイ深く圧して、痛い所に鍼をしますが、
一鍼堂さんではグイグイ圧さないのですね。
軽く触るだけで、悪いところが分かるのですか?」
とよく質問されます。
確かに経穴は場所によって
浅い深い様々あり、
経穴を圧して痛みの有無で
虚実を診る診察方法もあります。
しかし東洋医学では基本的に、
気の流れは体表に流れていると考えられてますので
深く圧してしまうと体表の情報を潰してしまい
正確に捉えることができません。
では、体表にはどのような情報が出ているのか?
                               


経絡、経穴上にある、あらゆる情報は
全て五臓六腑より反映して参ります。
望診になりますが
シミや黒ずみ、毛穴の開きや締まり、発赤
色抜け、シワなど
皮膚上に見て取れるものは
五臓六腑の弱りから反映され
経絡、経穴上、または近辺に出て参ります。
切経では、実際に触って皮膚上の
筋の緊張や弛緩、肌肉の膨隆や痩せ
また、汗や乾燥、熱感や冷感
などなど探って参ります。
触って取れる情報も
皆、五臓六腑の弱りから反映されます。
細かく言えば、まだまだ説明しなければなりませんが
このような些細な情報も体からのサインであり、
これらが五臓六腑の何処から出ているサインで
どのような意味を発しているのかを
我々は五感を駆使し、汲み取らなければなりません。
ツボを圧して診ることもありますが
体の情報を正確に把握するために
我々は軽く触り、感覚を研ぎ澄して診ております。
時々、くすぐったく感じられる方もいらっしゃいますが
少々我慢して下さいね(笑)
 為沢

3 コメント

  1. 今回は切経についての御紹介でしたが
    御体からは、まだまだ色んな情報出てますよ。
    東洋医学では
    色や匂い、声や液体(涙や汗など)
    その他諸々、全てにおいて意味があると説いております。
    その緻密な理論には驚かされます。
    別の機会にまた御紹介致しますね。

  2. 全てにおいて意味がある・・・。
    情報の受け手の感性が問われますね。
    「心は神様が解してくれる」と教わりましたが、
    意思を持てば、それに近い所まで読み取れるという事ですか?
    どんどん引き込まれていきそうです。

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