マンスリーアーカイブ 7月 2009

医療関係者,同業者の方からの体験談

医療関係者,同業者の方からの体験談 を公式サイトに新設しました。

大阪は職人の街になればいいなあ。

大量生産はもういい。 鍼屋は鍼。 うどん屋はうどん。 単純でいい。 嘘っぱちのごまかしはもういい。 何屋であっても どこに出しても恥ずかしくない、 オンリーワンの渾身の一品を作らんかいと思う。 じゃなけりゃ どこに行ったって面白くないやい。 つまらん つまらん 合理手技なんか捨ててしまえ。 単純に魂に響くものが少ない。 東京がここまで大きなシステムを構築したのなら 大阪は職人の街であれと思う。 逆にチャンス

突発性難聴‥大阪府藤井寺市在住のJ.O様の鍼灸治療体験談

突発性難聴‥大阪府藤井寺市在住のJ.O様の鍼灸治療体験談 を公式サイト上に更新致しました。 J.O様、ご協力ありがとうございます。

おすすめ書籍 No.6

こんにちは、下野です。 梅雨独特の蒸暑い日が続き、 少しバテ気味であります。 プロの鍼師としては 少し気が抜けてるなと反省しております。 では今回は 「おすすめ書籍 No.6」です。 前回まで、中医学初学者向けの書籍を 紹介してきましたが 今回は中医学中級者の書籍です。 第6回目は 『中医病因病機学』 宋 鷺冰 主編  柴崎 瑛子 訳 東洋学術出版社 中医病因病機学商品詳細を見る 学生時代に読みましたが、 現在また一から読みなおしている書籍です。 この書籍ですが、題の通り 病因・発病・病機に関する事が 非常にわかり易く書かれています。 僕はこの書籍の発病メカニズム 「新感と伏邪」という箇所を 特によく読んでいました。 「温病」というものが理解し辛かったので ここを何度も読んで、 線を引いたり、文字を書いたりしてました。 今ではちょっと読み辛くなってます。 まだ比較的きれいな箇所もありますが、 今後さらに勉強していくことで 線が引かれたり、書き込みがあったりと なっていくだろうなと思ってます。 まだまだ勉強不足なんで これからも読み続けていき、 自分だけの書籍に変えていこうと思います。 みなさんも是非、一度読んでみて下さい。 下野

経穴解説 No.12(手陽明大腸経 天鼎~迎香)

こんにちは、スタッフの為沢です。 暑い日が続きますね。 梅雨はもう明けたのでしょうか? 大腸経の経穴解説は今回で終了します。 まだまだ未熟な解説ですが お付き合い下さい。 では、手陽明大腸経の ・天鼎(てんてい) ・扶突(ふとつ) ・禾髎(かりょう) ・迎香(げいこう) を御紹介致します。 手陽明大腸経 天鼎(てんてい) 別名を天頂という。 取穴の仕方は… ●扶突 ●天鼎 ■胸鎖乳突筋 真っ直ぐに椅子に座り、 やや顔をあげ●扶突(ふとつ)の後下1寸。 胸鎖乳突筋の後縁に取る。●が天鼎です。 この辺りは、色んな流注がありますので 診断点として用いるのも難しいところです。 配穴例として、 失音囁嚅(しつおんちょうじゅ) 「邪が喉に入り、声が出なくなったもの。 何か言葉を発しようとしても、うまく音にならないもの。」 また、喉痺に効果があり、 天鼎は咽喉に近接し、 患部の局所取穴であります。 作用が清肺気・利咽喉・消腫止痛で 大腸・肺気を促して通用させます。 天鼎の他は、間使も効果的と文献に記されおります。 (間使の解説は後日になります) 学生さんは天窓(てんよう)や天容(てんよう)と 間違えないよう覚えて下さい。 扶突(ふとつ) 別名、水穴。 扶突は人迎穴の後方で、胸鎖乳突筋の前縁にあたります。 上の図で●が扶突です。 禾髎(かりょう) 長頻・長髎・長頬・長䪼などの別名があります。 局部の経気を疏調し行気を開竅するだけでなく 陽明経の邪熱からくる衄血に効果を発揮します。 衄血がよく出る方は 邪熱が籠り易い方が多いです。 衄血=陽明経の邪熱だけとは限らず 肝火などでも有り得ますので 弁証論治を怠らないで下さい。 迎香(げいこう) 手・足陽明経の会穴であり、 鼻翼の横5寸にあり、 通鼻竅・散風邪・清肺泄火などの作用があり、 肺気をよく促す効果があります。 迎香に湿疹ができると仰る患者さまが いらっしゃいましたが、 問診すると、毎日お酒が続いており 大腸に負担がかかっているものと見受けらました。 このように経絡や経穴上に症状が現れているのにも 訳があります。 学生の方は、単純に経絡経穴を覚えるだけではなく、 その経絡経穴の意味を覚えて頂きたいです。 参考文献: 『針灸学』  『臨床経穴学』 東洋学術出版社 『東洋医学講座 第六巻 取穴篇』自然社 『藤本蓮風 経穴解説』メディカルユーコン        『兪穴学』 たにぐち書店 『経絡経穴概論』 医道の日本社  為沢

中医学解説【四診編No.2】

どうも、下野です。 真夏のような日々が続いた大阪ですが、 ここ最近は梅雨らしいお天気になっております。 みなさんの地域はいかがでしょうか? では今日も 中医学解説をしていきます。 今回は 中医学解説【四診編】の2回目、 『聞診』についての解説です。 『聞診』とは 患者さんの発声・発語・呼吸の音を聞き、 また患者さんの体内に発生する分泌物や 排泄物など各種の臭い(体臭、口臭、二便)を 嗅ぐことにより疾病を判断する方法。 これも以前紹介した 『望診』のように普段から実践し、 身に付けることができます。 例えば、 咳をしている人を見た時に、 「コホコホ」と乾いた様な咳をしているのか、 または痰が絡んだ様な咳をしているのかで 病の原因は変わってきます。 またこれからの時期、よく汗をかく様になります。 汗をかいた時に、汗のかく部位(これは望診になります)と 汗の臭いで病の原因を探っていくことも出来ます。 学生さんは、患者さんに触れる機会が 少ないと思いますので、 この時期に『望診』『聞診』を徹底的に鍛えて おいて下さい。 臨床に出た時に少しでも 即戦力となれるよう勉強して下さい。 下野

『五行』解説 (金-肺)

こんにちは、スタッフの新川です。 私が金沢の実家へ帰省した時のお話です。 田舎なので暇を持て余し、 夜中に散歩に出かけました。 ふと、空を見上げると 異様な数の星に 改めて驚かされ、 「都会との空気の違い」を 痛感致しました。 田舎もたまに帰るといいですね。 そんな訳で、 今回は肺と金の関係についてです。 金ー肺 金は、 不純・不正なものを除き整え清めたり(粛清) 変化を起こし、新しいものにする(変革) 性質があります。 肺は、 呼吸を主り、 身体の中の濁気を排出し、 自然界の清気を吸入する作用があり、 空気清浄機のような役割をしております。 また呼吸することで『気』の出入りを行い、 全身の気の調整を行います。 Q. 呼吸をたくさんすれば気の流れは良くなるのか? A. 一時的に流れが良くなる可能性はあるが、 根本から変わっているわけではありません。 なぜなら全身の気の調整に必要なものとして 宗気が挙げられます。 宗気とは 水穀の精気(脾胃の消化によって得られるエネルギー)と 清気(自然界から吸入する気)が 結合することによって生成されます。 おなかによいものをおいしく食べ、きれいな空気を吸う。 当たり前のことですが、近代の生活ではそう簡単に 出来ないのではないでしょうか? 次回は水ー腎の関係についてです。 木→火→土→金→水と 進めておりますので、 五行と五臓の関係で言えば 次回で一区切りです。 先はまだまだ長いですが、 お付き合い下さいませ! ※宗気 自然界から吸入する気と脾胃の消化によって 得られる水穀の精気とが結び付いて 形成されるもので、肺で生成されて 胸中に集まる。 これは、全身の気の運動・輸布の 出発点である。 宗気には2つの機能がある。 1つは肺の機能活動の維持、 つまり肺臓の呼吸活動を 推動することである。 もう1つは心脈の中に入り、 心気が血液の運行を推動するのを 補助することである。 肢体の寒温や各種の機能活動などは、 みな宗気に関係する。 また声・言語・呼吸の強弱も 宗気の盛衰と密接な関係がある。 (東洋学術出版社・中医基本用語辞典より引用) 参考文献:『鍼灸学[基礎編]』      『中医弁証学』      『中医基本用語辞典』  東洋学術出版社      『臓腑経絡学』     アルテミシア

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