マンスリーアーカイブ 3月 2007

許浚(ホ・ジュン)

許浚(ホ・ジュン) 許浚は『東医宝鑑』で知られる名医です。 東洋医学の歴史では必ず出てくる人物ですが、 専門家でもなければこの日本で知っている人間がそういるとも思えない。 しかし先日、この許浚のDVDを見かけてびっくり。 誰がこんなマニアックな、と思ったところ、 全て貸し出し中であることに再びびっくり! 韓国のドラマとして流行っていたようです。 興味深々でなんとか本日レンタルして参りました。 いつ見れるかわからないですが、そのうち感想を述べようと思います。 (「チャングムの誓い」も見れてないんだよなぁ。) 生前、僕の師匠が『東医宝鑑』を探していた時期があって、 大阪は梅田の河童横丁でやっとの思いで その古書を見つけ出したことがありました。  懐かしいなぁ。 許浚(ホ・ジュン、허준、1546年 - 1615年)は、李氏朝鮮時代の医者。『東医宝鑑』の著者として知られる。本貫は陽川、字は清源、号は亀巌。 生涯 父許碖と母一直孫氏の間に庶子として生まれた。出生地は諸説あって定かではない。父と祖父の許琨はともに武官であった。宣祖の時、医科を受験して内医院に入り、王室の病気治療で功を立てた。1592年、壬辰倭乱(文禄の役)が勃発すると、御医(王の主治医)として義川にいたる逃避行に追従し、1604年、忠勤貞亮扈聖功臣3等の論功を受け、1606年には、陽平君に封じられた。1608年、宣祖の死の責任を取り、流刑に処されたが、翌年には光海君によって呼び戻された。1610年には、朝鮮第一の医書として名高い『東医宝鑑』を完成させている。 著書には他に『辟疫神方』『新纂辟瘟方』『諺解救急方』『諺解痘瘡集要』『諺解胎産集要』『脈訣集成』『纂図方論脈訣集成』などがある。 『Wikipedia』より

手の太陰肺経

手の太陰肺経

僕、男前でしょ?

      「ねぇ。 僕、男前でしょ?」     とうもろこしを頬張るめねぎ君でした   Nikon D200+Ai AF Nikkor 50mm F1.4D

内経知要 二 陰陽、陰陽応象大論

ここでは、古人が陰陽なるものをどのように考えていたのかを 大変よく窺えるところです。  それでは行きましょう。 有形のものが 全て無形のものの作用、運動に根ざされている ことを非常によく表現されています。 我々が目にしている形の裏側には常に 無形の気の運動があるからであり、 無形の作用に基づかない形は存在し得ないし、 また、形は常に作用があってこそ 有形で有り得るのだということ。 陰陽は互いに対立し合い、しかし表裏一体なのだということ。 ものの善悪にも応用できると思います。 善があるから悪があり、善のない悪など存在しなく、 また、悪のない善など存在し得ない。 はたして純然たる善悪などはこの世に有り得るのかな。    なんだか難しくなってしまいました。 ラララ♪    二 陰陽  陰陽応象大論    陰陽応象大論日。 陰陽者天地之道也。萬物之綱紀。 変化之父母。生殺之本始。神明之府也。 治病必求于本。故積陽為天。 積陰為地。  陰静陽躁。 陽生陰長。  陽殺陰蔵。 陽化気。   陰生形。 寒極生熱。  熱極生寒。 寒気生濁。  熱気生清。 清気在下。  則(歹食)泄。 濁気在上。  則生(月眞)脹。 清陽為天。  濁陰為地。 地気上為雲。 天気下為雨。 故清陽出上竅 濁陰出下竅。 清陽発腠理。 濁陰走五蔵。 清陽実四肢。 濁陰帰六府。 水為陰。   火為陽。 陽為気。   陰為味。 味帰形。   形帰気。 気帰精。   精帰化。 精食気。   形食味。 化生精。   気生形。 味傷形。   気傷精。 精化為気。  気傷●味。 陰味出下竅。 陽気出上竅。 味厚者為陰。 薄為陰之陽。 気厚者為陽。 薄為陽之陰。 味厚則泄。   薄則通。 気薄則発泄。 厚則発熱。    難解なところのみ少し解説します。 陰は味を為す 物に味があるは陰から生じたと考えられた。 味は形に帰す 味は陰であり、また陰は形であり、 味はつまり有形の物に付属する。 有形の物があってこそ、味というものが出来たので、 形(物体)なくば味はなし。 形は気に帰す 有形の物体の根本は、結局は気である。 無形の気から有形の物体が生じたのである。 気は精に帰す その気は、精から出来た。 飲食物を(水穀の)精微と呼び、気はここから生成される。 また、先天的な力も精と呼ばれる。 これを腎が蔵すため、先天の元気を腎にみるのである。 精は化に帰す 精とは、つまり変化する力であり、万物は常に変化して止まない。 その環、絶対的な作用力が根本であるということ。 この作用力を人類はあらゆる名を付け崇めてきました。 時に神と呼ばれたり、易によってその働きを表したり 一つの生命の形に具現化し崇めたり。 それらにより戦いも多く行われて来たが、 実は一つのものであると私は考えている。 釈迦も 化学者も 物理学者も 古にみる名医も 実は、まさしく同じことを言っているように感じてならない。 我々は一本の鍼に天地を見て 人身にも天地 森羅万象をみる。 器 書道家 文様 絵画 歌舞伎。。 良く出来た芸術作品にもそこに天地、またはその太極をみるのは、 万物をこのような作用力が支配するのであって、良い作り手もまたそれを感じるからに違いない。

内経知要 刺法論

腎は人体の土台となる臓腑で根本的な生命力を蔵すところです。 この腎の養生法について面白い記述があります。 刺法論 素問遺篇刺法論日。腎有久病者。可以寅時面向南。 浄神不乱思。閉気不息七遍。以引頸嚥気順之。 如嚥甚硬物。如此七遍後。餌舌下津無数。 素問遺篇刺法論に日く。腎に久病ある者は、 寅の時を以て頸を引き気を嚥(の)み之に順(したが)う。 甚だ硬き物を嚥(の)むが如し。 此の如くして七遍の後 舌下の津を餌(くら)うこと無数たらしむ。 腎の虚に対する養生法として、寅の刻に頭を南に向け、 雑念を去り、精神を統一した状態で呼吸を閉じる。 静かに丹田に気を納めること七回。 津液(唾液)が出てくるので、その唾液を飲み込むことで腎気を補えるのだと書 かれています。 なんとも荒唐無稽なことのように思えるかもしれませんが、 病を治すことにつながるのであれば何でもします。 朝早く起きて、 近いうちに追試してみたいと思います。 朝、4時か5時頃に起きる必要がありますが(笑) また、結果を報告致します。 内経知要が続きます。 最近、この書に夢中で寝ても覚めても こればかり読み耽っております。

車の中から

    <車の中から> Nikon D200+ AF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18~200mm F3.5~5.6G (IF)

「休日に寝だめ」は逆効果?

ヤフーニュースより「休日に寝だめ」は逆効果という記事を紹介。           ↓ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070317-00000014-jij-soci 東洋医学でも、時間帯によって各々回復する臓腑が 振り当てられています。 腎の時間 肝の時間 脾胃の時間 心の時間... ですから、寝ればいいというわけではありません。 夜の12時と昼の12時では質が違います。 いつも言っていますが、天地には一定の法則がるんですね、 昼間は太陽が出て 夜はお月さんです。 昼間は陽が体を支配し活動するように出来ている 夜は陰が支配し、休息するように出来ている それが人の生活です。 夜更かしする方が多いですが、 それは四季において一年中夏のようであり、 冬が来ないようなものです。 必ずおかしくなります。 そう言うわけにいかん、忙しいんだから! と反論が聞こえてきそうですが、 あくまで「体にとって」ということのみを絞り込んで考えたらこうなるよ。 ということを我々は提示します。 そこから各々がスケジュールを工夫することです。 そこで初めて健全な精神が育まれ、 また、いい社会にもつながります。 正しい生活をしましょう。

最新記事一覧

人気の記事ランキング

院長のオススメの記事