下積み修行中の小堀のお勉強記事です。
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絵具
絵具

小堀です。
経脈篇の続きに参ります。
十二経の流注は今回までとなります。

心主手厥陰心包絡之脉、起于胸中、
出属心包絡、下膈、歴絡三焦。
其支者、循胸出脇、下腋三寸、上抵腋、下循臑内、
行太陰少陰之間、入肘中、下臂行両筋之間、
入掌中、循中指出其端。
其支者、別掌中、循小指次指出其端。
是動則病手心熱、臂肘攣急、腋腫、甚則胸脇支満、
心中憺憺大動、面赤目黄、喜笑不休。
是主脉所生病者、煩心、心痛、 掌中熱。
為此諸病、盛則写之、虚則補之、熱則疾之、寒則留之、
陷下則灸之、不盛不虚、以経取之。
盛者寸口大一倍于人迎、虚者寸口反小于人迎也。

手の厥陰心包経流注

胸中に起こり、出て心包絡に属し
横隔膜を下り、膻中・中脘・臍下に連絡する。
その支脈は胸より脇に出て
腋の下三寸(天池穴)のところから上行して腋窩(天泉穴)に至り
上腕内側の手の太陰経と少陰経との間を下行して巡り
肘の中(曲沢穴)に入り前腕の両筋の間に沿って
( 郄門穴・間使穴・内関穴・大陵穴)下って
掌中(労宮穴)に入り中指尖端(中衝穴)に達する。
また別の支脈は、労宮穴より無名指に沿って
そのまま尖端に達し(関衝穴)手の少陽経と連絡する。

三焦手少陽之脉、
起于小指次指之端、上出両指之間、循手表腕、
出臂外両骨之間、上貫肘、循臑外上肩、而交出足少陽之後、
入缺盆、布膻中、散落心包、下膈、循属三焦。
其支者、従膻中上出缺盆、上項、繋耳後直上、
出耳上角、以屈下頬至梺。
其支者、従耳後入耳中、出走耳前、過客主人前、交頬、至目鋭眥。
是動則病耳聾渾渾焞焞、嗌腫喉痺。
是主気所生病者、汗出、目鋭眥痛、頬痛、
耳後肩臑肘臂外皆痛、小指次指不用。
為此諸病、盛則写之、虚則補之、熱則疾之、寒則留之、
陷下則灸之、不盛不虚、以経取之。
盛者人迎大一倍于寸口、虚者人迎反小 于寸口也。

手の少陽三焦経流注

無名指の尖端(中衝穴)に起こり
上行して小指と無名指との間に出て
手と腕の背面に沿って(陽池穴辺り)
前腕の外側の両骨の中間にでて(外関穴・支溝穴)
上に向かって肘を貫き(天井穴)
上腕の外側に沿って(清冷淵穴・ 消濼穴・臑会穴)
肩に上り(肩髎穴)天 髎穴で交わり
足の少陽経の後面にでる。
缺盆に入り膻中穴に広がり心包と連絡し
横隔膜を下り、膻中・中脘・臍下に連絡する。
その支脈は胸部の膻中より上行して、缺盆にでて
上って項を走り耳の後( 翳風穴・ 瘈脈穴・顱息穴)を挟み
上って耳上角(角孫穴)にでて、ここから曲がって下降し
頬部を巡って眼窩の下(顴髎穴)に至る。
また別の支脈は耳後より耳中に進入し
再び耳の前(聴宮穴)にでて足の少陽経の
客主人穴の前を過ぎ前に述べた支脈と頬部で交わり
上行して目尻(瞳子髎穴)に至り、足の少陽経と相接する。

膽足少陽之脉、起于目鋭眥、上抵頭角、下耳後、
循頚行手少陽之前、至肩上、却交出手少陽之後、入缺盆。
其支者、従耳後入耳中、出走耳前、至目鋭眥後。
其支者、別鋭眥、下大迎、合于手少陽、抵于梺、
下加頬車、下頚合缺盆、以下胸中、貫膈、絡肝属胆、
循脇裏、出気街、繞毛際、横入髀厭中。
其直者、従缺盆下腋、循胸過季脇、下合髀厭中、
以下循髀陽、出膝外廉、下外輔骨之前、直下抵絶骨之端、
下出外踝之前、循足跗上、入小指次指之間。
其支者、別跗上、入大指之間、循大指岐骨内出其端、還貫爪甲、出三毛。
是動則病口苦、善大息、心脇痛、不能転側、甚則面微有塵、
體無膏沢、足外反熱。是為陽厥。
是主骨所生病者、頭痛、頷痛、目鋭眥痛、
缺盆中腫痛、腋下腫、馬刀侠癭、汗出振寒、瘧、
胸脇肋髀膝外至脛絶骨外踝前及諸節皆痛、小指次指不用。
為此諸病、盛則写之、虚則補之、熱則疾之、寒則留之、陷下則灸之、
不盛不虚、以経取之。盛者人迎大一倍于寸口、虚者人迎反小于寸口也。

足の少陽胆経流注

目尻(瞳子髎穴)に起こり、上行して(聴会穴・上関穴)
額の角に至り、折れて下に向かって転じて耳後に至り
頸に沿って手の少陽経の前面(天牖穴)を走って
肩上(肩井穴)に至り、
また交差して手の少陽経の後面
(大椎穴・大杼穴・秉風穴・肩髃穴で交会する)にでて缺盆に入る。
その支脈は、耳後(翳風穴)より耳内に入り、再びでて耳の前を走り
目尻の後方(瞳子髎穴)に至る。
また別の支脈は目尻(瞳子髎穴)から下って大迎穴に入り
手の少陽経と会合し、眼窩の下方を過ぎて
再び下って頬車穴に走り、頸に至り
前に缺盆に入った本経に合した後
下行して胸中(天池穴・極泉穴)に至り、横隔膜を通過し
肝臓と連絡し胆の府に連続している。

再び脇内に入って下行し、気衝穴を経て
陰毛をめぐり横に環跳穴に入る。
直行する脈も、また缺盆より腋に下り、
胸部に沿って(京門穴・帯脈穴)季脇を過ぎ、
前のもうひとつの支脈と環跳部で会合する。
ここから大腿の外側に沿って下行し
膝の外縁(膝陽関穴)にでて、下に向かって外輔骨(陽陵泉穴)の前に入り
まっすぐ下って外踝の上方三寸の骨が陥凹しているところ(懸鐘穴)に至り
外踝の前(丘墟穴)にでて、足背に沿って(足臨泣穴)
足の小趾と第四趾の尖端(足竅陰穴)にでる。
また別の支脈は、足背より足の大趾に向かって走り、
足の大趾と次趾の骨縫合部に沿って(太衝穴・行間穴)
大趾の尖端に至り、また戻って爪甲の毫毛のところに入り
足厥陰経と相接する。

肝足厥陰之脉、起于大指叢毛之際、上循足跗上廉、
去内踝一寸、上踝八寸、交出太陰之後、上膕内廉、
循股陰入毛中、過陰器、抵小腹、挾胃、屬肝絡胆、
上貫膈、布脇肋、循喉嚨之後、上入頏顙、連目系、
上出額、与督脉会于巓。
其支者、従目系下頬裏、環唇内。
其支者、復従肝別貫膈、上注肺。
是動則病腰痛不可以俛仰、丈夫躰疝、
婦人少腹腫、甚則嗌乾、面塵脱色。
是主肝所生病者、胸満嘔逆、飧泄、狐疝、遺溺閉癃。
為此諸病、盛則写之、虚則補之、熱則疾之、寒則留之、
陷下則灸之、不盛不虚、以経取之。
盛者寸口大一倍于人迎、虚者寸口反小于人迎也。

足の厥陰肝経流注

足の大趾の爪甲の後の叢毛の辺縁に起こり(太敦穴)、
足背に沿って上行して(行間穴・太衝穴)
内踝の前一寸(中封穴)に至る。
踵の上八寸に至って、太陰経に交わって後面にでる。
更に上って膕の内縁(曲泉穴)に走り、
大腿の内側に沿って陰毛の中に入り
左右が交差し、生殖器を纏って
上って下腹部に達し、胃を囲むように纏い、
肝臓に連絡し、胆府と連絡する。
上って横隔膜を貫き、脇助に散布し
再び喉の後を巡って顔面部に至り
顎骨の上の竅に至る。
眼球とその奥の目系に連なり、額にでて
督脈と巓頂の百会で会う。
その支脈は目系より下って頬の内に走り
唇内をめぐる。
また別の支脈は肝より別れて横隔膜を貫き
肺の中に注ぎ、手の太陰経と連絡し、
経脈の循環を繰り返す。


参考文献:
『現代語訳黄帝内経霊枢』
『中医基本用語辞典』東洋学術出版社
『鍼灸医学体系⑮』雄渾社
『臓腑経絡学』アルテミシア
『東洋医学講座 取穴篇』自然社

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小堀

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