善建者不抜、善抱者不脱、子孫以祭祀不輟。
修之於身、其徳乃眞。
修之於家、其徳有餘。
修之於郷、其徳乃長。
修之於邦、其徳乃豊。
修之於天下、其徳乃普。
故以身觀身、以家觀家、以郷觀郷、以邦觀邦、以天下觀天下。
吾何以知天下然哉、以此。

———————————————————————————

しっかり建てられたものは引き抜かれず、
しっかり抱えられたものは脱落せず、
(そうすれば)子孫はずっと祭りを続けて絶やさない。
その道を個人の身に修めると、
その者の徳は充実したものとなる。
家を治める者がその道を修めると、
その家の豊かさはあり余るほどになる。
郷を治める者がその道を修めると、
その郷の勢いは長続きする。
邦を治める者がその道を修めると、
その邦の力は豊かになる。
天下を治める者がその道を修めると、
その恩沢は人民の生活にあまねく行きわたる。

だから、
個人の身を修める道によってその身を観察し、
家を治める道によって家を観察し、
郷を治める道によって郷を観察し、
邦を治める道によって邦を観察し、
天下を治める道によって天下を観察する。
わたしは何によって天下の状況が分かるのかというと、
このことー 天下を治める者がその道をしっかり修めているかどうか、
によってなのだ。

『老子 峰屋邦夫訳注/岩波文庫』より抜粋
———————————————————————————
観察することの大事

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here