下積み修行中の小堀のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。


夏の空
夏の空

こんにちは、小堀です。
今回も前回の続きを書いていきます。

◎暑入心営

暑邪が心営または心包に入った状態。
暑は火の熱邪で火は心に通じるので、
心営に内陥しやすい。
とくにもともと心気が虚していたり
心陰が欠損していれば発生しやすい。
心神を擾乱するため 発熱・灼熱感・煩躁・
浅眠などが生じる。

熱邪が痰をはさんで心包を内陥すると、
意識混濁・うわごと・昏睡・
突然昏倒して人事不省となる。
中風は季節に関係なく発生し
顔面神経麻痺・半身不随などを伴うが、
こちらではそのような症候はなく
夏季のみに発症するのが特徴である

発熱・身体の熱感を伴い呼吸が粗い。
痰熱が阻滞し四肢が冷える。
邪熱が盛んであるほど痰を生じ
痰が盛んであるほど陽気を阻滞するので
「熱蕨」ともいわれる。

◎暑熱風動
・熱盛動風
邪熱が蕨陰肝経に内陥し、肝風内動を起こしたもの。
暑風または暑癇という。
高熱・痙攣・後弓反張・牙関緊急・意識障害・
咽頭部に痰がつまるなど。
暑温の経過にみられるが突然発症することもあり、
とくに小児に多い。

・営熱動風
熱が営分に入り営陰が消耗して、肝風が生じた状態。
熱盛動風とは異なり、営陰の消耗が明らかである。
夜間に憎悪する発熱・イライラ・躁動・譫語・
両眼凝視・痙攣・ 項強・後弓反張など。

◎暑入血分
暑熱火毒が心神を擾乱し、
夜間の高熱・ 身体の灼熱感・煩躁・意識障害・譫語。
また紫黒色の斑疹や吐血・鼻出血・血便など
広範な出血がみられる。

◎暑傷心腎
暑温後期にみられ、暑邪の長期間の停滞により
腎陰を消耗し、水火不済を生じた状態。
心火亢盛となって微熱・熱感・心神不安による煩躁、
強い口渇など。
陽明熱盛では高熱・脈が洪大・舌苔黄厚だが
こちらは舌質紅絳・舌苔黄で乾燥・脈が細数で
陰虚で気分に熱が残っていることを示す。

◎痰瘀滞絡
痰熱が心包を蒙閉する病症。意識障害が主であり
風痰が経絡に留滞すると、手足の強張りなどを生じる。
症状が重篤で痰瘀を除去できなければ
運動麻痺などの後遺症を残す。


参考文献:
『中医病因病機学』東洋学術出版社
『温病学入門』東洋学術出版社
『基礎中医学』燎原

※画像や文献に関して、
ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

小堀

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