あんなに苦手だった蛇。
昨日もばったり。
しかし、昨日出会った蛇様には、
思わず美しいと思い、
なんとも言い難い高貴な姿に感じて
合掌してしまいました。
白くてやや黄色い蛇様。
こんなに無音で動作が出来る動物が
この世にいるのかと思うぐらい静かに地を這っておられた。
また会えるかな。 

次にあったのは、
赤とグレーの縞紋の蛇さん。
まあ、なかなか綺麗な蛇さんであった。
でも先程の蛇様とはまた境涯が違うようでありました。
生きとし生けるものは、
生見落とされ、
それぞれがその本懐なるものを
持っている。
それらを尊重しあって僕らは生きていかなければならないと改めて思う。
厚いように思われるコンクールの下には、
土の広大な世界が広がっているだろう。

人はそこを封じ込めた気でいるが、
そこに眠る世界には、
都会の雑踏には負けないぐらいの、
生命のうねりや、
大きな音楽、
春夏秋冬。
喜びや苦しみ、また悲しみも
地上に負けないぐらいの合唱があるのを感じるであろうか。
その世界からすれば、
コンクリートなど、
オブラートのようなものだ。
但し、水や光を隔てられているのには多いに不満を持っているだろう。
それが許し難い程の怒りに変わった時、
人はきっと許されないな、きっと。 

昨日の蛇は土の世界や森の営みを示すような、
とても高尚で
また、
祖父のように優しく、
赤子のようにあどけない
不思議な方であった。 

いろいろと教えて頂いております。
僕の今のお師匠達であり、友たちであります。
比べて人から教わることの割合がどんどん減っています。

  鍼師 林

 

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