下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


桜(4月初 大阪某所にて)
桜(4月初 大阪某所にて)

修行生の大原です。
今回は、趣味の将棋の話です。

将棋ファンの方ならご存知だと思いますが、
先月から、プロ棋士と将棋ソフトによる
5番勝負「電王戦」が、週1回のペースで
行われています。

現役プロ棋士とコンピュータによる本格的な対戦は
今回が初めてで、気になる勝敗は
今のところ1勝1敗の大熱戦(記事作成 4月5日現在)となっています。

将棋は、相手の駒を取ると
自分の持ち駒として使うことができるため、
他の盤ゲームと比べて複雑多岐な変化があります。
そのため長手数を読む必要があり、
以前は人間とコンピュータが対局すると、
コンピュータの性能がそれほど高くなかったために
人間が必ず圧勝していました。

ですが、ここ何年かでコンピュータの性能が
格段に飛躍し、コンピュータに
プロ棋士と同等の棋力が備わってきているようです。

さて、今後もコンピュータの性能が向上し、
人間よりもコンピュータが強くなると、
「将棋というゲームがつまらなくなってしまうのではないか」
と心配する方もいるのではないでしょうか?

棋士の羽生善治さんは、著書の中で
“コンピュータになくて人間にあるのは
恐怖心みたいなものだと思う。それが同時に美意識も生んでいる”
と語っていらっしゃいます。

つまり、
コンピュータの指し手は単純な計算結果であり、
人の指し手は、その人のあらゆる感性や発想力が
反映されたものだということです。

プロ棋士は、対局の勝敗の結果と同じくらい、
自分の感性を局面に反映させることを
大切にしているそうで、そのため
「泥沼流」「光速流」「羽生マジック」
などといった各棋士の特徴を表す言葉が生まれ
親しまれています。

さらに、振り飛車党の私は、
数年前に「藤井システム」という
序盤で主導権を握る画期的な戦い方を知り、
序盤の駒組みから勝機を見出すプロ棋士の発想力に、
とても感嘆した思い出があります。
(ちなみに、私は今でもその棋士のファンです。)

「考える」ことを仕事にされている棋士の方は、
その思考の氷山の一角を、将棋盤にのみ反映できます。
その水面下には想像もつかないような膨大な読みがあり、
狭い将棋盤にあるのは、対局者どうしで作り上げた
芸術作品のようなものかも知れません。

コンピュータも、今後進歩していくと
新たな戦型を見つけたりするようになるかも知れませんが、
それを使って一喜一憂するのは人間で、
人間の持つ美意識によって
観客を感動させる一手を指してくれることを期待します。


参考文献:
『自分の頭で考えるということ』 大和書房

*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。

大原

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