下積み修行中の本多くんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


夜間多尿とは、夜間の排尿回数が2〜3回以上、
或いは夜間の尿が1日の4分の1を越えるものをいい
特徴として、日中は正常なのに、夜間で回数が増えてしまいます。
前回掲載した小便頻数は夜間に問わず昼間も回数が増えるので、
夜間多尿とは容易に判別はできます。

腎は水を、または開闔(開閉)を主るとされています。
では何の開闔を主としているのか。
これは表裏である膀胱の働きをコントロールしています。
夜間は通常、陰が陽より旺盛な、「陰盛陽衰」となり、
「形」である尿(陰)が「働き」である蓄尿(陽)により制御されるのですが、
夜間多尿の原因は、蓄尿困難となり尿を留めておけずに、
陽が虚すことで、陰を制約できずに本証が発症すると考えられます。

本証が発症する原因を数例ですが挙げていきます。

腎陽虚
主に高齢者や慢性病を患っている人、
先天的に陽気が不足している人に多く発症します。
症状は残尿感・耳鳴り・腰がだるいなど、腎虚の症状が出やすくなります。
青少年に多くみられ、軽症であれば経過は短いのが特徴となります。

脾腎陽虚
腎陽虚の為に脾陽を温煦出来ずに脾陽虚となるため腎陽を補うことが出来ずに
本症を発症します。
症状として腎陽虚の症候と合わせて、痩せる・食欲不振・泥状便などの脾虚の症状を呈します。

これらは、直接的に脾腎を損傷した場合ですが、
間接的には脾腎の損傷に至るまでの経過が重要となります。
具体的には発症当時の環境を伺うことが特に重要で、
患者さんには職場での環境や食生活(暴飲暴食)での異常がなかったかを振り返って頂く必要があります。
どんな症状であっても欠かすことができない 情報となります。


参考文献:
『症状による中医診断と治療』 燎原
『わかりやすい臨床中医臓腑学』 医歯薬出版株式会社
本多

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

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