<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の

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どうも、新川です。

引き続き、
巣元方らが著した
諸病源候論を読んでいきたいと思います。

今回も
“虚労病諸侯(上)”の続きです。


《原文》

虚労之人、
血気微弱、陰陽倶虚、小労則生熱、熱因労而生、
故以名客熱也。


→概要として
血気が微弱で陰陽ともに虚して、
労働することが引き金となり
熱を生じるようになる。
このような熱を客熱と称す。


補中益気湯の方意にもみられるように、
気虚下陥にて陽気が内に鬱して化熱することがある。
労熱(虚損による発熱)ともいわれ、
外感との違いに注意する必要がある。
『刪補名医方論』には
若勞倦形衰氣少陰虚而生内熱者表證頗同外感
(『御纂医宗金鑑. 首巻,巻1-90 / 呉謙 [ほか]奉勅纂修』早稲田大学図書館より引用)
とあり、
労倦し形気衰少となり、陰虚して内熱を生ずれば表証は外感と同じであるとし、
補中益気湯を創方した李東垣は
“風寒その形を外に傷るを有余、脾胃その気を内に傷るを不足”
としている。

続く


参考文献:
『東洋医学概論』医道の日本社
『中国医学の歴史』
『中医学の基礎』
『[新装版]中医臨床のための方剤学』東洋学術出版社
『中国医学辞典 基礎篇』
『中国医学辞典 鍼灸篇』たにぐち書店
『校釈 諸病源候論』緑書房

参考URL:
『御纂医宗金鑑. 首巻,巻1-90 / 呉謙 [ほか]奉勅纂修』早稲田大学図書館 (Waseda University Library)
https://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/ya09/ya09_00595/index.html

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。


近所の紫陽花
近所の紫陽花

今年も見応えがある咲きっぷりです。

この時期は、
いつもの散歩コースから外れて、
こちらの紫陽花を観賞しにいきます。

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