<近日開催予定のイベント情報>
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こんにちは、為沢です。

では、『格致餘論』の続きを紹介して参ります。


格致餘論:豆瘡陳氏方論 其之五

又一男子,年十六、七歲,發熱而昏,
目無視,耳無聞,兩手脈皆豁大而略數,知其為勞傷矣。
時里中多發痘者,雖不知人,與藥則飲,與粥則食。
遂教參、芪、當歸、白術、陳皮大料濃煎與之,
飲至三十餘帖痘始出,又二十餘帖,則成膿泡,身無全膚。
或曰:病勢可畏,何不用陳氏全方治之?
余曰:此但虛耳,無寒也。只守前方,又數十餘帖而安。
後詢其病因,謂先四、五日恐有出痘之病,
遂極力樵採,連日出汗甚多,若用陳氏全方,寧無後悔?
至正甲申春,陽氣早動,正月間,
邑間痘瘡不越一家,卒投陳氏方,童幼死者百餘人。
雖由天數,吾恐人事亦或未之盡也。

『格致餘論注釈』訳を使用:
また16,7歳の男子が、発熱してぼんやりし、
目も見えず、耳も聞こえず、両手の脈はうつろな大脈で
おおむね数脈であったので、それが労傷(疲労・倦怠)であることがわかった。
当時この地方では痘瘡を発する者が多く、
相手がわからないほどぼんやりしていても、
薬を与えればそれを飲み、粥を与えればそれを食べた。
そこで参・芪、当帰・白朮・陳皮を通常より多い処方で濃く煎じて与えたところ、
三十服あまり飲んだところで、痘瘡が出てきて、
さらに二十服あまり飲ませると、膿のぶつぶつがでてきて、
完全な皮膚がないほどになった。
ある人が「それは恐ろしいほどの病気の勢いです。
どうして陳文中の処方を用いて治療しないのですか」と尋ねた。
わたしは「この症状は虚のみであって、寒ではない」と答え、
前述の処方を守って、さらに数十服飲ませたところ症状は安定した。
後にその病因を尋ねたところ、
発病する4〜5日前に痘瘡にかかることを恐れて
そこで精を出して薪を取り、連日非常に多くの汗を出していたとのことである。
もし陳文中の処方を用いていたら、むしろ後悔していただろう、
至正甲甲(四年、一三三四)の春は、陽気が早くから兆したが、
正月の間はこの村での痘瘡は一家を越えなかった。
にわかに陳文中の処方を投じたところ、子供の死者が100人あまり出た。
これは天命であるとはいえ、
私は人事を尽くしていなかったのではないかと思う。


参考文献:
『格致餘論注釈』 医聖社

スパイスサロン バビルの塔さんにて
スパイスサロン バビルの塔さんにて

北区黒崎町にある”スパイスサロン バビルの塔”さんのチャーシューエッグ定食。
お腹空いてたのでご飯大盛りで注文すると、
漫画みたいに てんこ盛りのご飯が出てきました(笑)
美味しかったです。ごちそうさまでした⭐︎

為沢

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