こんにちは、為沢です。
書籍の紹介をさせて頂きます。

『職人ことば辞典』出版社:桜楓社
『職人ことば辞典』出版社:桜楓社

『職人ことば辞典』という本です。
衣食住などの仕事に従事する職人ことばを
五十音順に配列した辞典です。
織屋、染屋、料理人、味噌・豆腐・酒づくりの職人、
大工、庭師、人形師、扇づくり職人、陶器づくり職人や
京都の伝統産業職人ことばや、祇園花街の舞妓・芸妓など
五十余種の職人ことばを約2,500語以上に渡り解説されてます。

全部は見れていませんが一部をご紹介します。

几帳面【大工】
もとは大工用語で、几帳きちょうの柱のかどなどに、
きざみ目を入れて半円形に削ったもの。
一般語化して、物事をきちんとすみずみまですることをいう。

根回し【庭師】
樹木などを移植する前に、根を切ったり、皮をとったりして
移植後に安全に根づかせるための予備作業。
一般に一年目は細い根を切るのと太い根の皮をとる。
二年目は太い根を切る。
三年目は幹底を掘り取って移植する。
この作業は日本のすぐれた移植法で
外国ではその例をみないという。
ネマワシが一般語化して、下工作の意味をもつようになった。
事をうまく運ぶために、前もって手を打っておくこと。

芯取り【ろうそく師】
和ろうそくの芯となる藺草いぐさの表皮をむいて、髄をとり出すこと。

藤四郎とうしろう【大工】
素人のような仕事しかできない大工。
シロウトの「ウト」の逆さ言葉「トウ」に「シロ」を付けて
人名のように言った。
例:あいつは藤四郎やで!=搗割かちわり大工(簡単な仕事しかできない下手な大工。)

バカニナル【左官】
風邪をひく

①②普段使うような言葉が実は職人用語だったり、
③そんな職業もあるんやと驚きました。
④⑤は業界用語なんでしょうね(笑)

昭和58年発刊された書籍みたいですが、
今読んでも面白いです。

為沢

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