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こんにちは、為沢です。

では、今回も『格致餘論』の続きを紹介して参ります。


格致餘論:養老論 其之四


至於飲食,尤當謹節。夫老人內虛脾弱,陰虧性急。
內虛胃熱則易飢而思食,脾弱難化則食已而再飽,
陰虛難降則氣鬱而成痰,至於視聽言動,皆成廢懶。
百不如意,怒火易熾。雖有孝子順孫,亦是動輒扼腕。
況未必孝順乎!所以物性之熱者,炭火制作者,
氣之香辣者,味之甘膩者,其不可食也明矣。
雖然腸胃堅厚,福氣深壯者,世俗觀之,何妨奉養,
縱口固快一時,積久必為災害。由是觀之,多不如少,少不如絕,
爽口作疾,厚味措毒,前哲格言,猶在人耳,可不慎歟!

『格致餘論注釈』訳を使用:
飲食となれば、これはとりわけ謹み節するべきである。
そもそも老人は内が虚して脾が弱く、陰気が欠けてせっかちなものである。
内が虚して胃が熱くなると、腹がすぐ減って食事のことばかり考えるし、
脾が弱くて消化しにくくなると、食事が終わっても
また腹いっぱい食べてしまうし、陰気が虚して(陽気が)なかなか下ってこないと、
気が鬱して痰となるのである。
視聴言動もすべてダメになってしまうと、
思い通りにならぬことばかりで、すぐに怒りを爆発させやすい。
孝行でいうことを聞く息子や孫がいたとしても、
ともすればづぐに悔しがって怒るものである。
まして、(子や孫は)必ずしも孝行で言うことを
聞くばかりではないのだから、なおさらのことである。
だから、熱の性質を有するもの、炭火で調理したもの、
香りたかく辛いもの、甘くて脂っこいものは、
食べてはいけないことは明らかである。
しかし腸胃が堅牢で重厚であって、福なる気を受けること深く強い者は
世の中の人々の目からみれば、美味しいものを差し上げることに
何の差し支えもないようであり、好きなだけ食べてしばらく
(その味を)楽しんでも、積もり積もれば必ず災いとなるのである。
ここから見れば、多いより少ない方がよく、
少ないより絶ってしまうのがよいのであって、
口に心地よいものが病気を引き起こし、
美味しいものに毒が含まれているということについては、
昔の賢人の格言がなおも人々の耳に残っているのである。
慎まないでよかろうか」と答えた。


参考文献:
『格致餘論注釈』 医聖社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

幻想的な陽光
幻想的な陽光

加工はしてません(笑)

為沢

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