朝の一鍼堂周辺
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下野です。
今回から『釋形體(形体を釈す)』になります。
では参りましょう。


【原文】
人、仁也。仁生物也。
故易曰、立人之道、曰仁與義。
體、第也。骨肉毛血、表裏大小、相次第也。
躯、区也。是衆名之大総、若区域也。
形、有形象之異也。
身、伸也。可屈伸也。

<第二に続く>


【書き下し文】
人は仁也。仁は物を生ず。
故に易に曰く、人道の上に立つを仁義という。
體(体)は第也。骨肉毛血、表裏大小、相次第す。
躯は区也。是 衆名の大総、区域の若し。
形は象の異なることあり。
身は伸也。屈伸する也。


【解説】
これは『万病回春』のオリジナルではなく、
後漢時代の末期に劉熙りゅうきが著した
釈名しゃくみょう』という辞典からの引用である。

『釈名』は単語を内容によって二十七篇に分けており、
単語を同じ音の字によって解釈したもので、
(語呂合わせとされている)
現代では読み方が違うものもあるが、
当時は同じ音か、それに近かったのでは
と推測がされており、
後漢時代の音韻の資料として使われている。


<参考文献>
『万病回春解説』 創元社
『万病回春.巻之1-8』 早稲田大学 古典籍総合データベース
『新刻釈名. 巻之1-8 』 早稲田大学 古典籍総合データベース

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

下野

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