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小堀です。
婦人科疾患に用いられる方剤から、
今回は四物湯について書いていきます。

四物湯『和剤局方』
組成:当帰9g・川芎6g・白芍12g・熟地黄12g
効能:補血調血
主治:肝血虚・血滞

「本方は金匱要略の芎帰膠艾湯の変方だといわれ、
婦人諸病を治する薬方の祖をなすものであり、
補血・造血・鎮静・強心作用がある。」
(漢方後世要方解説より)

四物湯は、
芎帰膠艾湯から阿膠・艾葉・甘草を除いたものである。

「それ人のもってたより生くる所は、血と気のみ、
しかして医家のもって偏を補い幣を救う所は、またただ血と気のみ。
故に一切の補気の諸方は、みな四君より化して出で、
一切の補血の諸方は、またまさにこの四物によりて化すべきなり。
補気はまさにこれを脾肺に求むべく、補血はまさにこれを肝腎に求むべし。」
(成方便読より)

当帰(とうき)

当帰
当帰

性味:甘・辛・苦、温
帰経:心・肝・脾
効能と応用:①補血調経②活血行気・止痛

川芎(せんきゅう)

川芎
川芎

性味:辛、温
帰経:肝・心包・胆
効能と応用:①活血行気②去風止痛

白芍(びゃくしゃく)

芍薬
芍薬

性味:苦・酸、微寒
帰経:肝・脾
効能と応用:①補血斂陰②柔肝止痛③平肝斂陰④利水剤の補助

熟地黄(じゅくじおう)

地黄
地黄

性味:甘、微温
帰経:心・肝・腎
効能と応用:①補血調経②滋陰益精

次回は、四物湯の腹証についてみていきたいと思います。


参考文献:
『金匱要略も読もう』
『中医基本用語辞典』東洋学術出版社
『中医臨床家のための中薬学』
『中医臨床家のための方剤学』 医歯薬出版株式会社
『腹證奇覧』 医道の日本社
『臨床 古今腹証新覧』たにぐち書店

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

小堀

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