下積み修行中の小堀のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。


空

小堀です。
今日は、月経前後諸証について書いていきます。

月経数日前から月経中に規則的に現れる様々な症状で、
西洋医学的にはPMSと呼ばれる。
元々の体質に生理的な血の不足で気血の偏りがおこり、
月経が終わると随時復旧していくのが特徴である。

①経行乳腫
月経前に乳房や乳頭が腫痛する。
肝鬱による疎泄の失調が大きく、気滞により
乳房に硬結がみられることもある。

②経行泄瀉
脾虚のあるところに、月経期に血海が下注するため
脾虚が激しくなり、湿邪が腸管に入り泄瀉が2・3日続く。

③経行頭暈頭痛
元々陰血が虚しているところに、月経中や
1・2日前になると上部の血が更に不足し頭部が養われなくなる。
または血虚肝旺により頭頂痛や心を養えず不眠となる。

④経行浮腫
元々の脾虚が月経によりさらにひどくなり、
湿濁が内盛し皮膚に溢れ浮腫となる。

⑤経行発熱
陰虚体質が月経により内熱が生じ潮熱・手足心熱が現れる。

⑥経行口舌糜爛
腎水の虚により心火が高ぶり、月経時に激しくなり
虚火により口舌を焼き糜爛となるものと、
胃熱が盛んで月経時に旺気し口舌に糜爛、口臭が現れるもの。

⑦経行情志異常
脾虚により心血が不足し、月経中に精神状態が不安定となる。
月経が終わり陰血が回復すれば症状も消失する。
また、月経前に肝気鬱結となり、月経時は衝脈が旺気しているため
肝気が火と化し、情緒不安・易怒など がみられる。


参考文献:
『中医婦人科』東洋学術出版社
『中医弁証』東洋学術出版社
『中医診断と治療』燎原書店
『中医婦人科学講義』坂田豊子
『病気がみえる⑨』メディックメディア

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

小堀

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