【鍼灸重宝記】経絡要穴之目録　肘手の部③

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少商（しょうしょう）二穴
手大指の内側爪の生ぎわを一分ほど去る、
針一分留ること三呼、泻は五吸。
禁灸、頷腫、喉閉（こうへい）、心の下満ち、
汗出で寒く、痎逆（おこり）、腹脹不食、指いたみ、
掌熱し、小児の乳鵝（にゅうが）を治す。

商陽（しょうよう）二穴
手食指の内側ら爪甲の角を一分ほど去る、
針一分留ること一呼、灸三壮、
胸中に気みち、喘欬、おこり、
熱病汗出でず、耳鳴、きこえず、
頷はれ、歯いたみ、肩背缺盆いたみ、
目青く、くらむに灸三壮、目左ならば右にすべし。

二間（じかん）二穴
手の食指の本節の前方爪の内側ら、
拳をにぎれば食指の内側、
本節の前に折目出づるなり、
めの頭ら陥の中也、針三分留ること六呼灸三壮、
喉痺（こうひ）、頷腫、肩背腕いたみ、歯痛み、
目黄み、はなじ、口ゆがみ、不食、
傷寒の水結を治す。

三間（さんかん）二穴
手食指の本節の後側、
こぶしを握りて食指の内側ら本節の後に
いづるおりめのかしら陥の中、
針三分留ること三呼灸三壮、こうひ、
下歯を虫喰いいたみ、胸腹つかえ、腸鳴、
泄泻（せっしゃ）、かんねつ、おこり、唇焦れ、
口乾き目眥いたみ、舌を吐し、気喘、
不食、傷寒、気熱、身冷、結胸を。

〜『鍼灸重宝記』より〜

鍼灸重宝記より経絡要穴之目録の肘手の部から
少商、商陽、二間、三間、を抜粋。