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こんにちは北野です。
前回に続き心・小腸弁証を
書いていきたいと思います。

《5》心陰虚証

【臨床所見】
心悸、怔忡、不眠、多夢、
五心煩熱、潮熱、盗汗、両顴部が赤い、
舌紅少津、脈細数。

【証候分析】
①心悸、怔忡、不眠、多夢:
心陰虚のため、心を滋養できず、
心神不寧となっておこる。

②五心煩熱、午後の潮熱、盗汗:
陰虚内熱の症候である。

③両顴部が赤い:
虚熱上炎によりおこる。

④舌紅少津、脈細数:
陰虚内熱の舌脈所見。

【治療】
治法:補益心陰
治療穴:手少陰穴、本臓の背兪穴、足少陰腎経穴を主に取る。
手法:針にて補法を施す。灸法は用いない。

《6》心火亢盛証

【臨床所見】
心臓部の煩熱、不眠、面赤、口渇、小便は黄色、
大便は硬い、舌尖紅絳、あるいは口舌に瘡が生じ、
びらんして痛む、脈数有力。

【証候分析】
①心臓部の煩熱:
心火が盛んになるとおこる。

②不眠:
火熱が神明に影響しておこる。

③面赤、口渇、小便黄、大便硬、脈数有力:
裏実熱の症候。

④舌尖紅絳、瘡、びらん:
心は舌に開竅しているが、心火亢盛となって火熱が
経絡に沿って上炎すると舌尖紅絳となる
また経絡を損傷すると、瘡やびらんが生じる。

【治療】
治法:清心瀉火
治療穴:手少陰経、手陽明経、手太陽経穴を主に取る。
手法:針にて瀉法を施す。灸法は用いない。

《7》心血瘀阻証

【臨床所見】
心悸、怔忡、息が詰まる、胸部に刺痛がおこる、
痛みが肩背部に放散することがある。
舌質暗紫あるいは瘀斑、斑点がある、脈細濇あるいは結代。

【証候分析】
①息が詰まる、胸部に刺痛、痛みが肩背部に放散:
血が心脈に瘀滞するためにおこる。

②心悸、怔忡、脈結代:
血が心脈に瘀滞し、心の鼓動が影響をうけるためにおこる。

③脈濇、舌質暗紫あるいは瘀斑、斑点がある:
気滞血瘀の象。

【治療】
治法:通絡化瘀
治療穴:手少陰経、手厥陰経、本臓の背兪穴を主に取る。
手法:針にて瀉法を施す。灸法も可。

《8》痰迷心竅証

【臨床所見】
精神抑鬱、ひとりごとを言う、痴呆、表情が淡白、
動作や振る舞いに異常がみられる。
突然昏倒する、人事不省となる、痰涎が口から出る、
喉に痰鳴がする、両目上視、手足が痙攣する、
奇妙な声を発する、舌苔白膩、脈滑。

【証候分析】
本証は癲癇(てんかん)病に多くみられる。癲証は、肝気鬱結のために
気が欝して痰が生じ、その痰濁が心竅に影響しておこるものが多い。
①精神抑鬱、表情が淡白:
肝気欝結のため、疏泄機能が失調しておこる。

②ひとりごとを言う、痴呆、異常な動作や振る舞い:
痰迷心竅のため、心神が影響を受け、
自制できなくなるためにおこる。
癲証は臓腑の機能が失調し、痰濁が心経に
内伏している状態にあるときに、肝風が内盛し、
伏痰がからんで心竅に影響しておこる発作である。

③突然昏倒する、人事不省、痰涎が口から出る、喉に痰鳴がする:
肝風内動によって、痰が風とともに動き
心竅に影響しておこる発作である。

④両目上視、手足が痙攣:
肝は筋を主どっているが、内風が動くと
目系と筋膜に影響するためにこれらの症状がおこる。

⑤奇妙な声を発する:
肝気が上逆し、さらに痰がこの上逆した肝気の
影響を受けておこる。

⑥舌苔白膩、脈滑:
痰濁の象

【治療】
治法:化痰開竅、平肝熄風、
治療穴:足陽明経、足太陰経、足少陰経、督脈経穴を主に取る。
手法:針にて瀉法を施す。強刺激を与える。
発作がおきていないときには、任脈経、
足少陰経穴を取り、針あるいは灸を用いて、
補法を施し、扶正をはかるとよい。

以上、心陰虚証、心火亢盛証、心血瘀阻証、痰迷心竅証に
ついて書かせていただきました。

北野

 


参考文献:

『針灸学 基礎篇』    東洋学術出版社
『中医診断学ノート』   東洋学術出版社

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