本多
本多

「先日、
修行生を交えて自分が被験者となり、
脈の変化を捉える勉強会をしました。

臨床では微細な変化を捉えることが求められますが、
今回は脈の変化をわかりやすくするために
体に強い刺激を加え脈がどう変化するか実験してみました。
実践した例は以下の通りです。

・運動をする
・体を冷やす
・呼吸を止める
・呼吸を早める
・足をくすぐる
・飲み物を飲む
・悲しいことを考える
・脱毛
などの前後で
脈がうつ
速さ、硬さ、位置がどう変わるのか
変化をみました。

試した項目により
脈が大きく変わるもの、
あまり変わらないものがあり、
中でも呼吸による変化が大きかったです。
呼吸を止めると脈は細く力のない脈に変化、
呼吸を早めることで
ランニングしたときと同じように
脈は早く力強く浮いてくる反応があらわれました。

自然界の精気を肺に取り込む量で
水穀の精微との結びつきが変化するので
精気を多く吸い込んだ方が
宗気や営気などの気血を多く生成すると考えると
気血を含んだ脈が太く早くなることがうなづけます。

このことから
普段からの呼吸が非常に重要だと考えます。

直接精気を取り込む肺気の作用もそうですが、
納気を主る腎気との関係と、
その間にある「膈」の柔軟性も呼吸に対して
重要なのではないかと考えます。」

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