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年間アーカイブ 2009

養生指導【電気アンカ】

こんにちは、下野です。 最近、鍼灸関連以外の本も読むことが多くなりました。 小説や経済関連、 古典などジャンルは様々で、それぞれとても勉強になります。 今はジャン・ジャック・ルソーの『社会契約論』 (社会科の教科書によく出てきます) を読んでおります。 何かこの本に惹かれるものがありましたので、 その何かを見つけれるよう読み続けていきます。 なにかお勧めの本がある方は、 教えて下さい。 では、今回は養生指導【電気アンカ】です。 これから気温が下がり、夜が非常に寒くなると 布団が冷えて眠りにくいといったことが起きる為、 布団を温めてくれる電気アンカを使用する方が 増えてきます。 (患者さまの中にも多くおられます) ただこの電気アンカ、気を付けないと 御体に負担をかけてしまう、非常に危険なものになります。 何が危険なのかというと、 よく一晩中アンカを足下に入れて寝られる方がおられますが、 これが問題なのです。 アンカを入れたままの状態で寝ていると、 御体は電気アンカから熱を受け、 体内に熱が入ってきます。 その結果症状を悪化させたり、 冬になると体調が優れないといったことが出てきます。 これは以前書きました、生姜の記事と同様のことが起こってきます。 これも臨床的に非常によくみる、 患者さまの誤った生活習慣のひとつです。 鍼灸師の方は、 しっかり四診を駆使して、 この様な誤った生活習慣を見つけ、 改善させて下さい。 下野

おすすめ書籍No.9 『中医弁証学』

どうも、為沢です。 私事ですが、 最近、寒くなってきたので羽毛布団を購入しました。 その軽さ、保温性に感動しております。 部屋が北向きのため、夜凍えておりましたが これでよく眠れそうです♪ はい。 では、今回は経穴解説ではなく、 おすすめ書籍No.9を御紹介致します。 『中医弁証学』 柯 雪帆/編著  兵頭 明/訳 東洋学術出版社 中医弁証学(1999/04)不明商品詳細を見る これは中医弁証の理論と方法について 詳しく紹介しており、 学生時に熟読しておりました。 この書籍の良い点は、 似たような証があれば、 その違いを詳しく鑑別して記載しており 弁証時の注意点も明記しているところです。 私の場合は、読むだけでは情報がまとまらなかったので 図に起こして、しっかり理解できるように ノートにまとめておりました。 中医学の基礎が分からないと理解できないので 中級者以上の方向けの書籍で、 現在でも、よく手にして読んでおります。 とても良い書籍なので、 鍼灸学生だけに関わらず 鍼灸師の方も是非読んで頂きたいです。 追記 羽毛布団もお薦めです(笑)   為沢

『五行解説』腎ー骨

こんにちは、スタッフの新川です。 北陸生まれということもあって、 寒さに強い と思われがちですが、 実際は、 そうでもないです(笑) 最近は(もちろん大阪に限らず) 天候の変動が激しいので、 それについていくので 精いっぱいですね。 皆様も体調の変化には、 くれぐれもお気をつけ下さいませ。 それでは、今回は、 腎ー骨に関してです。 腎は骨を主る 骨はその中にある髄によって滋養される。 その髄は腎精より生じる。 腎精 → 髄 → 骨 他に腎精が関わっているものを 紹介します。 ●脳 髄は、骨髄と脊髄とに分けられ、 脊髄は脳とつながっており、 脳は髄が集まって出来ている事から 「髄海」ともいわれる。 ●歯 「歯は骨の余り」 ●骨格の形成 骨を栄養が行き届くことで、 骨が強くなり、 骨格が頑強となる。 ・・・・・ 腎精とは、 両親から受け継いだ先天の精      + 飲食物から生み出された後天の精 からなります。 腎精が不足している状態でも、 しっかりした食事を摂る事などで、 後天の精気が充実し、 補うことが可能といえます。 参考文献:『鍼灸学[基礎編]』  東洋学術出版社      『中医基本用語辞典』        『臓腑経絡学』     アルテミシア  

お知らせ

遅くなりましたが、明日の診療についてお知らせ致します。     ~ 11月3日(火) 文化の日 ~        午前中のみ診察しております。  御確認して頂きますよう宜しくお願い致します。

おすすめ書籍No.8 『穴性学ハンドブック』

こんにちは、下野です。 最近、革の小物にハマっており、 休日は朝からお店探しをしております。 ただ必要のない物まで買ってしまい、 そこは我慢をしなくてはと反省しています。 では今回は「おすすめ書籍」のご紹介です。 第8回目は 『穴性学ハンドブック』 佐藤 弘 監修/伴 尚志 編著 たにぐち書店 学生時代「◯◯病を治す経穴はどれですか?」と 質問する人が何人もいました。 鍼灸関連の書籍を見ても ”□□穴 主治:◯◯病”と書いた物もありますが、 その経穴で100%治るとは言いきれません。 以前、為沢先生も記事で書かれてましたが 同じ症状・疾患であっても病因(原因)は人それぞれで、 それを”◯◯病だから、△△の症状だからこの経穴”としてしまうと、 全く効果がない場合や悪化させてしまう場合もあります。 そうならない為にも、しっかり弁証を行い、 それにあった選穴、そして施術をしなければなりません。 そこで穴性(経穴の性質)を知る事も重要となり、 今回ご紹介した書籍が役立ちます。 この書籍に 穴性は薬性にたとえられる。 処方する際、薬性を知らずしてどうやって寒熱虚実の変調を 調えることができるだろうか。 鍼灸において、穴性が明らかでないならどうやって様々な疾病に 対処することができようか。 と書かれており、まさにその通りだと思います。 ただ”○○証だから□□穴”とし過ぎないように気を付けて下さい。 同じ証立てでも、反応のでる経穴が違う事もありますからね。 そこは切経をしっかり行い、施術を行って下さい。 下野

『五行解説』肺ー皮

こんにちは、 スタッフの新川です。 毎年紅葉が近づくと いつ頃ピークを迎えるのか、 非常に気になってまいります。 寒暖の差によって 紅葉の色づき具合が違う 今年はどうなるか 予想してみるのも 楽しいですね。 今回は 肺ー皮の関係についてです。 肺は皮毛を主る 皮毛とは、 体表の皮膚 及び皮膚に付着する毫毛の総称 のことであり、 皮膚の状態は肺気の機能と 大きく関与していますので、 空気が乾燥したり、 大気自体に汚れがある場合、 肺の気が弱り、 結果的に皮膚疾患に つながることが考えられます。 特に、肺は 皮膚表面を外邪から 守ってくれている 衛気 (体の表面を外邪から守ってくれているバリアーのようなもの) と深く関係しておりますので、 肺の不調が起きると、 衛気のバリアーがはがれ、 外から入ってくる 外邪(風、寒、湿、燥、熱、暑) に犯され易くなってしまいます。 秋に風邪が流行るのも、 この乾燥している空気が 関与していることが 考えられますので、 お部屋などの湿度の管理には 気をつけなければいけませんね。

原因と結果

多くの病が天から与えられたものではなく 自分でつくりあげたものです。 原因と結果が必ず存在します。 原因が非常にささいなものであり、 大きな結果を及ぼす事がございます。 その原因に徹底して挑み続けるのが東洋医学です。 現代医学では結果に対してアプローチするから 矛盾が生じるのです。 原因は何も局所ばかりにあるとは限りません 飲食 精神状態 尿から便から 徹底的に観察する必要があります。 原因を得る為には 何でもするのが東洋医学です。 痛いところに鍼をすることも東洋医学としては 未熟であると言えます。 原因と結果です。 原因と結果の間にはどのようなフィルターも不要です。 医学にたずさわるものは、 どんなことにも観察の目を向けるべきです。 色 匂い 形 また形を成さないもの 全てが情報です。 医学的であろうと なかろうと 宗教的であろうと なかろうと 科学的であろうと なかろうと 全ての事象が 原因へと導く鍵となります。 人を治すという一点において非常に重要な事です。  林

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