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【お知らせ】年末年始の鍼灸治療


夕方の風景
夕方の風景(飛行機が飛んでいます)

下積み修行中の大原のお勉強記事です。
勉強中でまだまだ至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。


修行生の大原です。
早いもので、もう年の瀬ですね。
年が明けるとすぐに学校で卒業試験があり、
そして間もなく国家試験が待ち構えています。
試験勉強の毎日になっていますが、
そんな中、鍼灸の
とある技術的な本を読んでいて
重要だと感じた箇所を見つけました。

内容は、鍼を刺入する際の、
術者の意識の持ち方についてです。
以下にまとめます。

<意識の送り方> (『積聚治療』 医道の日本社より)
1)意識を鍼体の延長線上に置く

具体的に何かを意識して気を送るとは理解せず、
目で患者の体表や深部を見るがごとく
視線を対象物に素直におくということである。

①鍼先の延長上に視線を置く

あたかも長い鍼が皮膚の中を貫いて
深く刺入していくかのように、
あるいは身体の反対側の皮膚にまで
鍼の先が到達するかのように想像する。

②鍼を当てたところから同心円状にあるいは
円錐状に波紋が広がるようなイメージをもつ。
その皮膚上や深いところに意識を置く。

→一か所の鍼が、ツボという点ではなく、
かなりの範囲に面としてあるいは
深さを伴った塊として影響を及ぼしていると考える。

2)意識を患部に置く

慣れてくれば、鍼をする部位から
離れたところに意識をおけるようになる。
術者は、重要と思われる部位を適宜意識する。

①鍼を当てているところと指標の間を目で結ぶ
→経絡の走行や、神経、筋、骨格を結ぶなどの方法がある。

②さらに効果的にするには、
意識の置き方は単純に直線ではなく、
例えばらせん状にするなどと工夫する。

以上、文献から
かなり割愛した箇所もありますが、
術者の意識が治療効果に大きく影響することが
具体的に述べられていました。

学校の授業などでは、
鍼灸には色々な治療法があることを学びますが、
意識の持ち方はどのような治療法にも共通する
重要な要因ではないかと感じました。


参考文献:
『積聚治療』 医道の日本社
『東洋医学講座第10巻 経絡積聚治療編』 自然社

*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。

大原

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