下積み修行中の宮村さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。


こんにちは、宮村です。
今回は臓腑弁証の肺・大腸病弁証の
肺気虚証について勉強した内容を書いていきます。

臓腑弁証とは臓腑の機能と形質に異常な変化が
発生するときのメカニズムを分析し、帰納を行い、
その病理機序を明らかにして
病変部位を判断する方法である。
人体の臓腑を中心とする五つの臓腑は
生理上互いに独立しているが、
また連絡をとりあって全体の協調を維持している。
したがって互いに影響しあい、
臓病が腑に伝わってり、腑病が臓に伝わってり、
臓病が別の臓に伝わってり、
さまざまな伝変、転帰をたどる。

肺・大腸病弁証
肺の生理的機能は肺臓、肺経
および喉、鼻、皮毛、大腸の
五つの部分から構成されている。
肺は五臓六腑の中では最も高い位置にあり、
五臓六腑の傘の役割を果たしている。
呼吸を主り、自然界に清気を吸入し、
濁気を呼出している。
また宗気を生成して宣発粛降を主り、
気と津液を全身に散布する。

肺気虚証
肺気の不足とは肺の気を
コントロールする機能が衰弱し、
肺気の宣降機能が働かなくなったために
表衛の護りがおろそかになり、
津液や気を散布する機能に
異常をきたす病理変化である。
肺気不足の原因は二種類あり、
気の消耗と化源不足である。
肺の宣降機能がなくなって
咳がいつまでも続いたり、
極度の疲労のために肺気を消耗したり、
あるいは発汗しすぎた為に
気が津液と漏れ出てしまったものなどは
気の消耗に分類される。
長患いのために脾腎がともに虚し、
脾の気虚から精を肺に運べず、
また腎気が弱いために
納気した気を元に帰せないものは
化源が欠乏したための肺気の不足である。

【臨床所見】
宗気が不足し、呼吸機能が低下するため
咳喘、呼吸に力がない、声に力がない、
などの症状が現れる。
動くと気を消耗しいっそう症状は悪化する。
さらに悪化すれば心が血液を循環させるのを
助けることができなくなり、
顔面蒼白、精神疲労、倦怠感、
舌質淡舌苔白、脈虚弱などの症状が現れる。
また衛気を肌表に宣発できなくなり、
感冒にかかりやすくなり、
自汗、悪寒症状が現れることが多い。


参考文献:
『東洋医学概論』 医道の日本社
『針灸学 基礎編』  東洋学術出版
『中医病因病機学』  東洋学術出版

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

宮村

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