下積み修行中の大原さんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学び成長して参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。

日常の光景(6月末 大阪)
日常の光景(6月末 大阪)

修行生の大原です。
よく「病は気から」と言います。
これは、心と体は関係し、
調子が悪いと思えば思うほど
本当に身体の調子が悪くなってしまうという、
気持ちの持ち方の大切さを表している言葉です。

東洋医学では、「気・血・津液・精」を
人体の重要な構成物質としています。

このうち、「気」とは、
 ・人体の生命活動を維持する精微物質
 ・臓腑組織の生理機能として現れる基本的な機能
であるとされています。

すなわち「気」は、
絶えず全身を循環することによって
臓腑機能の機能を正常に保ち、
血・津液・精の化生を促進させます。

「気」の病症は広範囲に現れ、
「初病は気に在り」といい、
あらゆる疾病の始まりとも言われます。

「気」の異常は、東洋医学において
下記のように、様々な種類が定義されています。

気鬱
気の循環障害から起こるもので、
主に悩みや抑鬱感などから発生するが、
臓気が弱まることでも誘発される。

気滞
気結ともいう。気の循環障害の一つで、
その障害の程度が気鬱よりも進んだもの。
気鬱の悪化によって起こる。

気逆
下降すべき気機が上逆する状態である。
外邪の侵入・情志鬱結・痰飲・食積などが
気機を逆乱させて発生する。
肝気の昇発作用が太過し、肝気が高ぶることを
現す場合もある。

気虚
気の生成および供給が不足したり、また
ひどく消耗されたことから、
気の絶対量が減少・欠乏し、
気の各種作用が機能しなくなり、
臓腑機能が減退することによって
起こる病理変化である。

気陥
気虚と気の上昇不能という2つの病理が
重なって起きた病理変化をいう。
先天不足、老化による体力の衰え、
食生活の不節制、極度の過労などが原因である。

気脱
気虚が極限まで悪化したもの。
亡気・失気・気竭・気絶などの病理変化を伴う。
病状は重篤で緊急を要する。

ところで、西洋医学においては、
「気」という概念が無いと思います。

西洋医学で説明できない身体の症状や病は、
古人が生体を観察することによって
定義づけされた「気」が、
原因の一つである可能性があると
いえるのではないでしょうか。


参考文献:
『基礎中医学』 燎原
『中医病因病機学』 東洋学術出版社

*画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
ぜひ参考文献を読んでみて下さい。

大原

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