【カテゴリ】現在、鍼灸師になる為の学生である
【タイトル】これからの勉強方法について
【相談日時】2013/04/14
【相談内容】以下に続く。

初めまして。私は東京の鍼灸専門学校に
通っております一年生です。
将来は鍼だけで治療ができる鍼灸師になりたいと思い、専科を選びました。
しかし学校に通い始めたものの、
学校以外でどう学んでいけば良いかと悩んでいます。

クラスの人は、整骨院などでアルバイトをしたりと、
マッサージを学んでいる人が多いのですが…。
私は、四診や古典鍼灸の 手法を身に付けたいと考えています。
鍼灸を究めるために、学生の今からどのように
学んでいけば良いかアドバイスをいただけたらと思います。

各学会が行っている月に一回の勉強会もあるようなのですが、
そういったものに参加することはどうなのか。
また、先生に弟子入りするというのは
具体的にどういったことなのか。
その先生の治療院で学生のうちは
どう働き、どう学べるのか。
勉強会を開いてもらったりするのでしょうか。

弟子入りしたい先生をどのように
探せば良いのかもアドバイスをお願いします。

お忙しいところをお手数ですが、
よろしくお願い致します。

〜匿名希望さんより〜


【回答】

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為沢
為沢

Q.弟子入りしたい先生をどう探すか?

A.「最初は何でも良いと思います。
噂で聞いた鍼灸院や、書籍に感銘を受けた先生の鍼灸院。
インターネットで見つけて気になっている鍼灸院などなど探して
実際、受診してみて効果を体感してみるのが良いと思います。
あと 効果以外にも、その先生に接してみて
人柄に触れてみることも大事ではないでしょうか?

あとは、弟子として受け入れてくれるかどうかですが…
これはその院の都合もありますので、何とも言えません。
勉強会を開いているかも、院によって方針あると思うので分かりません。
大事なことは、臨床の現場の空気に触れること。
あるいは、現場に入れてもらえなくても、
受付など現場の近くにいることでも
吸収することは無尽蔵にあるわけです。
これは学校では経験できない貴重な体験になると思います。
また、弟子入りしたところでは、あなたが教えを乞う形になるので
自分本位にならず、あなたがそこの世界に合わせることを忘れずにいて下さい。」

Q.どう働き どう学べば良いのか?

A.「学びも大事ですが、
まず「何をどう感じるか。」が大事なんじゃないかと個人的に思います。
経験医学と言われるぐらいですから、
まず、感じることが第一であって、
その感じたことを東洋医学の理論で どう説明できるのか。
調べたことが合っているのか確かめてみたり
いろいろ実験してみたり。
素直に感じたことを題材に
あとは匿名希望さんの御自由にしてみてはと思います。」

Q.勉強会の参加について。

A.「各学会の勉強会は参加しても良いと思いますが、
東洋医学の基礎学もなしに参加するのは早計かと感じます。
最初から無学で、色々な勉強会に行ってしまうと
「αにはβの経穴を使うとよく効きます。
なぜなら◯※△ぇ■(専門用語)が☆×◎※〆(専門用語)だからです」
という風に聞こえてしまいます。(割と本当です)
理論が分からないので、端的に「αにはβが効く」とだけ
素人的な覚え方をしてしまい、
結局中身が身に付かないという事態に陥りますので注意して下さい。
どの流派も東洋医学の基礎は皆同じなので
共通言語として、その専門用語を覚えることが必要になってきます。
勉強会に行かれるとしたら、まずは基礎学を頭に入れることです。」

「僕なりにまとめますと、
①日常的に感じることを第一に。
②基礎学は暗記してでも頭に入れること。
そして①と②をリンクさせ
日常的に東洋医学の眼鏡を通して
物事を見ること、感じることができれば
あとは、あるがままに。
頑張って下さい♪」

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下野
下野

私なりの意見をさせて頂きます。

弟子入りしたい先生を探すには、
インターネットで探すも良し、人伝に聞くのも良し
何でも良いと思います。
ただ いきなり治療院の門を叩くのではなく、
一度その先生の治療を受けてみたり、話を聞いてみたりして、
その先生の人柄や生き様(大袈裟かもしれませんが)に惚れ込んでから
弟子になるのが良いかなと思っています。

鍼灸師という職業柄、
やはり技術がある先生の下で
と なりがちですが、鍼灸の技術を学ぶ事だけが
修業をする、また 良い治療家になることとは決して思いません。
私としては、先ずはそこを大切にして欲しいですね。

では治療院での仕事、学びに関してですが、
先ずは臨床という場の空気を感じてもらって、
そこから色んな事を学んでもらえればと思います。
受付や患者さんの案内で望診や聞診を鍛える事もできますし、
治療以外の掃除でも意識しながら行うことで
必ず治療家に必要な事を学べると思います。
また先生が一から十まで教えてくれるとこもあれば、
自分で考え、解らない事は自分で調べて、
治療に必要な理論を身につけて行く所もあると思いますが、
ただこれらは(治療院内での勉強会含め)治療院毎に異なっていますので、
御自身が選ばれた治療院のやり方で働き、学んで下さい。

あと学会については、
これに関しても一度見に行ってみるのも
良いかと思います。
見に行って全くちんぷんかんぷんなのか、
分かるところもあるのか、
理解できて刺激になったのかなど、
様々な事を感じられるだろうと思います。
分からないのであれば、しっかり基礎を固めてから
再度行けば良いと思いますし、
理解できたのならば続けて行けば良いかと思いますよ。

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新川
新川

「弟子入りしたい先生をどのように探せば良いのか?
→探す方法は、口コミでも、噂でも、本からの情報でも構わないのですが、
良い出会いがあるまで探し続けることです。
この方はと思う先生に出会えれば、
実際にその方の施術を御相談者さん自身が受けてみることをお薦めします。
その方の手技、臨床に対する姿勢、空気感などは、
それ以外の手段から知ることは難しいからです。

弟子入りに関しては、
その院の考え方がありますので、
直接聞いてみるしかないでしょうね。
ただどの鍼灸院さんで修行させて頂くにせよ、
「自らで考え、行動する」ことが重要となります。

学会が行っている勉強会ですが、
今の段階であれば、様々な会に参加し、
それぞれの特徴を掴んでおくのがよいでしょう。

学生の3年間は長いようで短いです。
最終的に御相談者さんがどのような鍼灸師になりたいのか。
一度よくお考えになってみて下さい。」

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本多
本多

学会の勉強会の参加について
→僕自身、多くの勉強会に参加したことがないので、
なんとも言えません。
ただ、こんなのもあるんや!
と知識がつくので、
行って損はないと思います。
ただ、何処の勉強会も正しい事をいってるかどうかは定かではないですが。

学びたい師の見つけ方について
→ホームページや周囲の評判などから、
気になるところをみつけ、
まずは治療をうけることが大事だと思います。
治療をうけてどう感じるか。
自分が求めている診察方法なのか、
治療家の人柄はどうなのか。
あとは、院内やスタッフの雰囲気を見るのも一つの方法かもしれないですね。

師がいる環境で何をどの様に学べるのか?弟子入りとは何なのか?について
→師の荷物持ちから食事の手配まで、日常から師の手足となり、
その中から何かを学ばせるところもあれば、
定期的に勉強会やスタッフ同士で治療の時間を設け、
学術を向上させるといったところがあったりします。
しかし、弟子になったからこうしないといけない!
という決まりはなく、
あくまで師の考え方により違ってくると思います。

鍼灸を究めるためには、
矛盾しているのかもしれないですが、
鍼灸以外の日常からも学ぼうとすることが大切になってくると思います。
匿名希望さんだけの学びが近くに転がっているはずなので、探して見てくださいね。

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