引き続き甘味について書いていきます。

今回ご紹介する作用は「緩」の作用です。

緩める対象は薬性、毒性、身体の反応など色々ありますが、今回は身体を緩めるものをご紹介します。

小建中湯、大建中湯、芍薬甘草湯などを甘味による緩急止痛を含む方剤は調べると出てくるのですが、少し変わったものも面白いかと思い、今回は霊枢からご紹介したいと思います。

 

内経にはあまり方剤は出てきませんが、十三種類のみ記載があり、それを「内経十三方」と言います。

その中に霊枢 経筋篇に出てくる「馬膏膏方」という方剤があります。

全訳内経講義 P588

「陽明の筋が病を受けると、転筋[こむら返り]、急引、喎僻[顔面神経麻痺]、目不合[閉眼障害]などが生じる…」

「馬膏で熱熨法を行い…

張介賓は「馬膏とは、馬の脂肪である。その性味は甘平柔潤で、筋を養い痺を治療できる。ゆえに膏として、筋が拘急するものに使用する。」」

この方剤は馬膏のみからなる訳ではありませんが、その甘味によって筋肉の引き攣りを緩和させる内容を含んでいます。

外用にも五味が適応されている面白い例だと思います。

 

参考資料

全訳内経講義 たにぐち書店 程士徳主編

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