<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の

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こんにちは、大原です。
先日、色々と用事が重なって
疲労のピークのようなときがあり、
これではだめだと、
スーパーでニラを買って
味噌汁に入れて頂きました。

ニラは独特の匂いがあって
敬遠される方もいらっしゃいますが、
スタミナ食で体力回復にも良いとされていますね。

さて、ニラ(韮)は、漢方薬としては
種が用いられるようです。
その効能を
『中医臨床のための方剤学』などから調べてみます。

韮子 きゅうし>(ニラの種)
効能:温腎壮陽・固精
腎陽不足のインポテンツ・勃起不全・遺精・頻尿・遺尿・精液尿・白色帯下などに、
単味あるいは龍骨リュウコツ補骨脂ホコツシ桑螵蛸そうひょうしょうなどと用いる。
方剤例:秘精丸

→以上から、
腎気・腎陽が衰えている場合に効果があるということで、
下半身(腰や脚など)や身体の芯が
だるかったり力が入りにくいというような場合や、
疲労感などにも、
腎気や腎陽の弱りからくるものに対して
有効だといえそうです。

薬膳の本によると、
ニラ本体についても
ニラは胃腸を温め、気のめぐりを改善する効果があり、
『気滞うっ血』の方には最適です。
この『温性』は『陽虚』で冷えの方にも良いでしょう。
(『東方栄養新書』p.123より抜粋)
とあり、種子と同様に温性の効果があるとされています。
また、中国では「起陽草きようそう」(陽気を起こす草)との別名があるそうです。

温性であるため、注意点としては、
体質を陰陽で考えた場合に、
もともと陽分が強い人、
すなわち
体質的に熱がこもりやすい方、
陰虚の方には不適であるとされています。
大まかには、
高血圧の方、微熱のある方は不適のようです。

料理でニラを使う時には
個人的には、あまり火を通しすぎない方が
薬効は高くなるように思います。
自分で味噌汁を作ったときも、
ニラは最後に入れました。
食物繊維が多いので、
食べやすいように火を通すぐらいが
良いかも知れません。

公園にて
近所の公園にて

参考記事
ネギの効能
胡瓜(きゅうり)の効能
黒豆の効能

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参考文献
『中医臨床のための中薬学』 神戸中医学研究会編著
『東方栄養新書』 メディカルユーコン

興味がございましたら、ぜひ参考文献もお読みください。

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