下積み修行中の王くんのお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


こんにちは、王です。

前回に続いて各内分泌腺の働きについて解説していきます。
また、ホルモンの主な作用について書いていきます。

1)膵臓

膵臓には、膵液を分泌する外分泌線に混じって、
内分泌細胞からなるランゲルハンス島(膵島) と呼ばれる
繊細な組織が散在しています。ランゲルハンス島は膵臓内に
100~200万個存在し、その重量は膵臓全体の1~2%になります。
ランゲルハンス島の細胞は、α細胞(約20%)、β細胞 (約60~75%)、
δ細胞(約1~8)の3種類の細胞に大別されます。
α細胞はグルカゴンを、β細胞はインスリンを、δ細胞はソマトスタチンを分泌します。

(1)インスリン

① 生理作用:インスリンは主に骨格筋、脂肪組織、肝臓に作用して、
❶血中のグルコースの細胞内への取り込みを促進し、
また単糖であるグルコースを多糖であるグリコーゲンへ変換して血糖値を下げます。
❷グルコースの脂肪への変換を促す。その他に、❸アミノ酸の細胞内への取り込みを促し、
タンパク質合成を促進する作用もあります。

② 分泌調節:インスリンの分泌は主に血糖値の変動によって直接的に調節され、
血糖が上昇すると分泌が促させる。一部神経性調節(迷走神経により分泌促進)もあります。

(2)グルカゴン

① 生理作用:❶肝臓において、グリコーゲンからグルコースへの分解、糖新生
(アミノ酸などからのグルコース新生)を促して、血糖値を上昇させます。
❷肝臓の脂肪分解を促して、血中遊離脂肪酸を増加させます。

②  分泌調節:グルカゴンの分泌は血糖値の低下により促され、血糖値上昇により
抑制されます。

(3)ソマトスタチン

膵臓のソマトスタチンは、ランゲルハンス島のα細胞はβ細胞に作用して、
インスリンやグルカゴンの分泌を抑制します。

(4)血糖調節

血中のグルコース濃度(血糖値)は約100(70~100)mg/dlに維持されています。
血糖値が正常レベルより上昇すると、インスリンの分泌が増して血糖値を正常レベルに戻します。
一方、血糖値が正常レベルより低下すると、グルカゴンの分泌が増加して血糖値を正常レベルに
戻します。

※分泌異常

インスリンの分泌低下や組織にインスリンに対する応答低下によって
糖尿病が起こります。その症状は高血糖, 糖尿ですが、その他に多尿,
多飲, 多食, ケトアシドーシス(ケトン体産生),感染に対する抵抗力の
低下などの諸症状を伴います。糖尿病が長期に持続すると、網膜症, 腎症,
末梢神経障害など様々な合併症を生じます。
さらに重篤な場合は、昏睡などの中枢神経障害を起こします。


参考文献:

『生理学』 (医歯薬出版株式会社)

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