下野です。
明代の有名な医家である張景岳先生。
著書である『景岳全書』の”傳忠録”に
鍼師にとって大切なことが書かれておりますので
ご紹介いたします。

「今之醫只知有形邪気不知無形元気
夫有形者跡也盛衰昭著體認無難
無形者神也変幻倏忽挽回非易
故経曰粗守形上守神」
(意訳:今の医者は有形の邪気はわかるが、無形の元気についてはわかっていない。
有形なものは、盛衰が跡となって現れる為に
身体でその反応を見つけることは難しくはない。
無形なものは神であり、変幻に現れては消える為、改善は容易ではない。
故に経では「下医は形を守り、上医は神を守る」と記しているのである。)

内容からすると鍼灸師向けのようなものですが、
これから鍼灸師を目指そうと思われている方や
鍼灸師という職業に興味をお持ちの方に
知ってもらえればなと思います。


傷寒論考注 学苑出版社
傷寒論考注 学苑出版社

これまた名書。
院長、ありがとうございます!


<参考文献>
『景岳全書』 中国医薬科技出版社
『現代語訳 景岳全書 伝忠録』 たにぐち書店

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

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