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こんにちは、為沢です。

では、『格致餘論』の続きを紹介して参ります。


格致餘論:夏月伏陰在内論 其之一

天地以一元之氣,化生萬物。
根於中者,曰神機;根於外者,曰氣血。
萬物同此一氣,人靈於物,形與天地參而為三者,
以其得氣之正而通也。
故氣升亦升,氣浮亦浮,氣降亦降,氣沉亦沉。
人與天地同一橐龠。子月一陽生,陽初動也;
寅月三陽生,陽初出於地也。此氣之升也。
巳月六陽生,陽盡出於上矣。此氣之浮也。
人之腹屬地氣,於此時浮於肌表,散於皮毛,腹中虛矣。
經曰;夏月經滿,地氣溢滿,入經絡受血,皮膚充實。
長夏氣在肌肉,所以表實。表實者,里必虛。
世言夏月伏陰在內,此陰字有虛之義。
若作陰冷看,其誤甚矣。

『格致餘論注釈』訳を使用:
天地は一元の気により万物を生み出す。
内側に根ざすものは神機といい、外側に根ざすものは気血という。
あらゆるものはこの一気を共有するが、なかでも人間が他のものより霊妙で、
その形質が天地と三つならんで対等な存在になるのは、
人間の気が純粋ですべてに通暁することができるからである。
だから(天地の)気が上昇すれば(春)人間の気も上昇し、
(天地の)気が浮上すれば(夏)人間の気も浮上し、
(天地の)気が下降すれば(秋)人間の気も下降し、
(天地の)気が沈下すれば(冬)人間の気も沈下する。

人間も天地も、ともにふいごである。
子月に一陽が生じ、陽がはじめて活動を始める。
寅月には三陽が生じ、陽がはじめて地よりあらわれる。
これが気が浮上するということである。
巳月に六陽が生じ、陽はことごとく表にあらわれる。
これが、気が浮上するということであらわれる。
これが、気が浮上するということである。
人間の腹は地に属し、気はこの時、皮膚のごとく表にあらわれる。
これが、気が浮上するということである。
人間の腹は地に属し、気はこの時、皮膚の表に浮上し、
皮膚や毛へと散じ、腹中は虚になる。

『黄帝内経素問』に「夏には経が満ち、地の気がいよいよあふれ、
経絡に入って血にそれを譲り渡し、皮膚が充実する」、
「長夏には気は肌肉にある」とある。
このため、表が実にあるのである。
表が実であれば、かならず裏が虚である。
世間では「夏には陰が内側に潜んでいる」というが、
ここの陰という字は虚という意味である。
もしも陰を冷たいとして読むと、たいへん間違ったことになる。


参考文献:
『格致餘論注釈』 医聖社

クサカカレーさんにて
クサカカレーさんにて

一鍼堂の近所にあるクサカカレーさんにて
炙りチーズカレーをいただきました。
めっちゃ美味しかったです♪また食べに行きます!
ごちそうさまでした〜☆

為沢

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