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こんにちは、為沢です。

今回は張景岳ちょうけいがくの『質疑録しつぎろく』の第七章「論諸痛不宜補氣」の其の二です。



和訓:
丹溪は猥りに「諸痛は氣を補うに宜しからず」と云えり。
夫れ実なる者は、固より補うに宜しからず、
豈に虚の有る者にして亦た補うに宜しからざるや。
故に凡そ痛みて脹閉する者は実なること多く、
脹せず閉せざる者は虚なること多し、
痛みて寒を喜ぶ者は実熱なること多く、
熱を喜ぶ者は虚寒なること多し、
飽べて甚しくなる者は実なること多く、
飢えて甚だしくなる者は虚なること多し。
脉の実にして氣が粗き者は実なること多く、
脉の虚にして氣の少なき者は虚なること多し。
新病壮年の者は実なること多く、
愈よ攻めれば愈よ劇しくなる者は虚なること多し。
痛みの経に在る者は脉は弦大なり、
痛みの臓に在り者は脉は沈微なり、
脉症を兼ねて以て参じれば、虚実は自ら辯ず。


・丹溪は猥りに
「諸々の痛みがある病証には補気は宜しくない」と言ったが、
実証に対して気を補うのは良くないのは分かるが、
虚証のものに対してどうして補ってはいけないのか?

・脹れて便秘する者は実証であることが多く
脹れず便秘しない者は虚証であることが多い。

・痛みがあって寒冷を好む者は実熱証が多く、
温熱を好む者は虚寒証が多い。

・食べると痛みが激しくなる者は実証が多く、
空腹の時に痛みが強くなる者は虚証が多い。

・脉が実で呼吸が粗い者は実証であることが多く、
脉が虚で呼吸が弱い者は虚証であることが多い。

・新病で壮年の者は実証であることが多く、
攻剤を用いるほど痛みがきつくなる者は虚証が多い。

・痛みが臓にある者は脉が沈微である。
脉と病証、両方から考察すれば虚実は自ずと分かる。


参考文献:
『中国医典 質疑録』 緑書房
『中国医学の歴史』 東洋学術出版社
『中国鍼灸各家学説』東洋学術出版社
『現代語訳 黄帝内経・素問』東洋学術出版社
『現代語訳 黄帝内経・霊枢』東洋学術出版社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

為沢

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